【センバツ】山梨学院が山梨県勢初の甲子園制覇 吉田監督「本当に力を出し切ったなという試合ができた」

[ 2023年4月1日 15:07 ]

第95回選抜高校野球大会決勝   山梨学院7-3報徳学園 ( 2023年4月1日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球大会 第12日 山梨学院・報徳学園> 5回、伊藤の適時打を喜ぶ山梨学院・吉田監督 (撮影・須田 麻祐子)
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 決勝が行われ、2年連続6回目出場の山梨学院が6年ぶり22回目出場の報徳学園と対決。7-3で勝利し、春夏を通じて山梨県勢初の甲子園優勝を果たした。

 先発のエース右腕・林は初回から3回までは無失点。4回に連打と犠打で1死二、三塁にボークで先制を許した。なおも1死三塁に6番・西村の中前適時打でさらに1点を失った。

 打線は5回に1死一塁から8番・林の左越え二塁打で1死二、三塁とすると、伊藤の左前2点適時打で同点。なおも徳弘の中前打から1死一、二塁とすると、星野の左前適時打で勝ち越した。続く岳原に右中間2点適時二塁打、5番・佐仲にも左翼への2ランが飛び出し、この回一気に打者一巡となる10人で今大会チーム1号を含む6安打を集中させ7点を奪った。

 林は制球力を生かした投球で5回から7回まで無失点。8回には連打から4番・石野の一ゴロの間に1点を失ったが、9回も抑えて今大会6試合で4度目となる完投勝利。118球、6安打、3三振、2四球、3失点だった。

 また、開幕戦勝利から決勝進出は16年の智弁学園以来7年ぶり、5勝しての決勝進出はセンバツ史上初だった。

 吉田洸二監督は優勝インタビューで初優勝に「この大会は自分たちの持ってる力を、出し切って終われたらなということで、この大会参加させていただいたんですが、この甲子園が選手を1試合1試合成長させてくださって、きょう最後の6試合目に本当に力を出し切ったなという試合ができました」と満足げに語った。

 大会の選手たちの成長については「関西に入りまして、普段の試合がない日の生活態度、そういうものも非常に浮かれることなくコンディション調整も選手が慎重にやってた姿を見て、私は足をよく引っ張るものですから、足を引っ張らないようにしようと思って、試合中はどんな時も一番の応援団でいようと思って取り組みました」と回顧した。

 5回の逆転劇については「きょうはエースの林が6試合目で負担がかかるので、きょうは打線が本当に林を援護しようと。こちらに来る前から全員で気持ちを一つにして、毎回攻めていったことがあの集中打につながったと思います」と笑顔。どのような練習の成果かと問われると、「練習を若いスタッフが力を合わせて、選手と同じ年齢って言ったら失礼なんですけど、若いスタッフが活気のある練習を続けているので、そういうところがああいう…点数が入った時に、連打につながったんじゃないかと思っております」と続けた。

 山梨県勢初優勝には「この10年間、山梨にお世話になって、毎年のようにご期待を裏切り続けてましたので、きょうの優勝で少しは帳消しにしてもらえたらと思っております」と話した。

 吉田監督は長崎・清峰の指揮官としても春夏計5度、甲子園に出場し、06年春は準優勝、09年春は優勝に導いていた。

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