巨人・梶谷 腰と膝を手術、育成契約乗り越え632日ぶり安打で貢献「しっかり恩を返したい」

[ 2023年4月1日 18:12 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2023年4月1日    東京D )

<巨・中>勝利を喜ぶ(左から)梶谷、中田翔、グリフィン (撮影・西川祐介)
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 巨人の梶谷隆幸外野手(34)が中日戦(東京D)で632日ぶりとなる安打を放つなど2安打と活躍。“新・切り込み隊長”としてチームの今季初勝利に貢献した。

 前夜の開幕戦で4打数無安打2三振1併殺打だったオコエに代わって「1番・左翼」で先発出場。初回、相手先発右腕・涌井がカウント2―2から投じた7球目、真ん中付近の145キロ直球を右前に弾き返して2021年7月8日の中日戦(東京D)以来632日ぶりとなる安打を放つと、2回の第2打席では涌井の2球目カーブを右越え二塁打に。二塁ベースに向かってヘッドスライディングも見せるなど、ベテランらしからぬハッスルプレーでチームをけん引した。

 2021年にDeNAから巨人へFA移籍。だが、腰、左膝と手術が相次ぎ、昨年オフには育成契約となった。今年3月に支配下へ復帰したが、先発出場するのも2021年7月10日の阪神戦(甲子園)以来630日ぶりだった。

 試合後、7回零封して来日初登板初先発初勝利を挙げた新助っ人左腕・グリフィンに続いてお立ち台に上がった梶谷は「いやー、長かったなーっていうのは…うん」と感慨深げ。「つらいなーっていうのもありましたし。ファンの皆さんの前で野球ができることが凄くうれしいです」と久々に放った安打と勝利の味をかみ締めた。

 初回の安打では一塁ベースに到達すると自ら拍手。原監督らベンチの首脳陣も拍手して喜んだ。スタンドからも大歓声が上がったが「なんか久しぶりすぎて。なんか…ずっと緊張してましたね」という梶谷。長かったリハビリの日々を振り返り「とにかく久々に野球ができて。野球って素晴らしいなっていうのを実感してますし、こういう舞台でまた野球ができるのも、いろいろな方の支えがあったので本当に感謝してます」という言葉に実感がこもった。

 そして、「ずっとね、迷惑しかかけてないので。しっかり恩を返したいなと思ってます」と力強く宣言。開幕カード勝ち越しがかかる第3戦に向けては「もう精一杯やって、チームが勝つことに貢献したいと思います、はい」と話していた。

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