【センバツ】6試合696球投げ抜いた山梨学院エース林「できるだけ最少失点で…と」「楽しかったです」

[ 2023年4月1日 14:51 ]

第95回選抜高校野球大会決勝   山梨学院7-3報徳学園 ( 2023年4月1日    甲子園 )

<山梨学院・報徳学園>試合に勝利し、佐仲(2)と抱き合う林(撮影・岸 良祐)
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 決勝が行われ、2年連続6回目出場の山梨学院が6年ぶり22回目出場の報徳学園と対決。7-3で勝利し、春夏を通じて山梨県勢初の甲子園優勝を果たした。

 先発のエース右腕・林は初回から3回までは無失点。4回に連打と犠打で1死二、三塁にボークで先制を許した。なおも1死三塁に6番・西村の中前適時打でさらに1点を失った。

 打線は5回に1死一塁から8番・林の左越え二塁打で1死二、三塁とすると、伊藤の左前2点適時打で同点。なおも徳弘の中前打から1死一、二塁とすると、星野の左前適時打で勝ち越した。続く岳原の右中間2点適時二塁打、5番・佐仲にも左翼への2ランが飛び出し、この回一気に打者一巡となる10人で今大会チーム1号を含む6安打を集中させ7点を奪った。

 林は制球力を生かした投球で5回から7回まで無失点。8回には連打から4番・石野の一ゴロの間に1点を失ったが、9回も抑えて今大会6試合で4度目となる完投勝利。118球、6安打、3三振、2四球、3失点だった。

 また、開幕戦勝利から決勝進出は16年の智弁学園以来7年ぶり、5勝しての決勝進出はセンバツ史上初だった。

 林は優勝インタビューで最後の中飛について「完全に打ち取れた打球だったので、安心して見れました」と振り返った。9回のマウンドでも笑顔だったが「今大会は初戦から楽しんで投げようと思ってたので、それを最後まで突き通せて良かったです」と笑顔を見せた。

 開幕戦から6試合、全て楽しめたかと聞かれると、「楽しめました」と明言。印象に残っているのは「始まりが開幕戦だったので、凄い印象には残ってるんですけど、一番はきょう決勝、やっぱり2校しか体験できない舞台だと思うんで、楽しかったです」と充実の表情で語った。

 今日は先制を許したが、「連投だったので苦しい場面が続くっていうのは想定していたので、できるだけ最少失点で投げようと思って投げました」と回顧。味方の逆転劇には「どっかで味方が点を取ってくれるって思ってたので、9回通して、絶対3点に抑えるって言う気持ちで投げました」と続けた。

 6試合で696球を投げたが、「疲れは特になかったです。冬場にみんなとたくさん走りこんだりとか、連投が続く中で、たくさんの方々が体のケアだとか治療とかに携わっていただいたので、そういった方々に感謝したいです」と礼を述べた。最後に優勝の報告をと言われると、照れた様子で「優勝することができました。たくさんの声援、ありがとうございました」と結んだ。

 

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