中日・小笠原 悔し泣き一転、歓喜の涙「逆転してくれて、感極まっちゃいました」 145球力投実った

[ 2023年4月1日 07:00 ]

セ・リーグ   中日6―3巨人 ( 2023年3月31日    東京D )

<巨・中>5回、力投を続ける小笠原 (撮影・西川祐介)
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 中日・小笠原は145球の熱投が報われ、涙を抑えることができなかった。7回2/3を3失点。勝利投手は逃しても、白星発進に導いた立役者だった。

 「僕は打たれたので本当に申し訳ない気持ちもありました。ああやって、9回に逆転してくれて、なんか、感極まっちゃいました」

 悔し泣きから一転、歓喜の涙だ。7回終了時点で120球でも志願の続投。18年以来2度目の大役を任された自覚、そして、亡命報道で消息不明のロドリゲスの穴を埋めるためだ。8回2死一、二塁で中田翔に2点三塁打され無念の逆転。ベンチで唇をかみ涙がにじんだ。直後の9回に、高橋周の決勝2点二塁打などで再逆転。涙腺は崩壊した。

 立浪監督からは「一番に勝ちをつけてあげたかったけどね。負けを消せて、言うことないです」と称えられ、「改めて、このチームで優勝したいと思った」とうなずいた。立浪竜が一丸で最高のスタートを切った。(湯澤 涼)

 ▼中日勝野(8回2死三塁で救援し、坂本を左飛に仕留めて1球で勝利投手)不思議な感覚です。チームが勝てて、よかったです。

 ○…開幕投手の小笠原(中)が8回途中145球の力投。中日投手の140球以上は、21年8月21日阪神戦に柳が147球で完封して以来。また、12球団の開幕投手で140球以上は、18年に則本(楽)がロッテ戦で150球を投げて以来5年ぶり。

 ○…2番手の勝野(中)が1球で勝利投手。1球勝利はプロ野球46人、47度目。開幕戦では19年3月29日楽天戦で酒居(ロ)が記録して以来2人目でセでは初めて。

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2023年4月1日のニュース