カージナルス・ヌートバー COOLに3出塁!ペッパーミル“封印”新パフォお楽しみに

[ 2023年4月1日 02:30 ]

インターリーグ   カージナルス9-10ブルージェイズ ( 2023年3月30日    セントルイス )

<カージナルス・ブルージェイズ>開幕戦の6回、左前打を放つカージナルスのラーズ・ヌートバー
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 侍ジャパンの世界一に貢献したカージナルスのヌートバーは、「2番・左翼」でメジャー3年目にして初の開幕スタメンを飾った。1安打2四球1得点と、1点差惜敗の中で3度出塁し「望んだ結果ではなかったが、次につながる前向きなことがたくさんできた」と役割は果たした。

 3出塁はいずれも得点に絡んだ。同点の6回1死一塁では左腕メイザから左前打しチャンスメーク。続くゴールドシュミットの右前適時打へつなげた。1点を追う8回は先頭で四球を選び、後続の連続二塁打で一時逆転を呼び込んだ。昨季カ軍で定着した「ペッパーミル・パフォーマンス」は米国では「ペッパー・グラインダー・パフォーマンス」と呼ばれ、「Grind」は「コツコツつなぐ」という意味。「いい攻撃ができた」と自身も、チームも持ち味を出した攻撃を展開した。

 この日は塁上でのペッパーミル・パフォーマンスは行わなかったが、「(パフォーマンス誕生の発端となった同僚捕手の)キズナーと違う形を考えている。まだテスト段階」と新バージョンの予告も口にした。8回の攻撃前には場内の大型ビジョンに侍ジャパンで躍動したハイライト映像が流れ「見たよ。ちょっとクールだね」と笑顔。打席に入るたびにファンからは「Noooot!」と低音で歓迎するヌーイングが繰り返された。WBCで侍戦士たちや日本中から愛された「たっちゃん」は、セントルイスでも元気いっぱいだった。(セントルイス・笹田幸嗣通信員)

 ≪母の久美子さん応援「どんどんうまく」父チャーリーさんと≫ヌートバーの母・久美子さんも夫のチャーリーさんとともにロサンゼルスから応援に駆けつけた。初の開幕スタメンに「162試合の一つ。1試合で結果を出さないといけないWBCに比べたら(私の)緊張は少ない」と笑顔。6打席で3出塁と仕事を果たし「一昨年より昨年、そして今年とどんどんうまくなってほしい」。チャーリーさんも「信じられないようなWBCの優勝だった。深呼吸してリラックスして、いいシーズンを送ってほしい」と優しいまなざしを向けた。

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