日本ハムで真価発揮か 田中正義という5球団競合男

[ 2023年1月10日 16:38 ]

昨年2月、ゴーグル着用で豪腕復活の兆しを見せていた田中正義
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  創価大時代に最速156キロを叩き出し、ドラフト会議では5球団が競合した豪腕。田中正義投手(28)にはかもくな印象がある一方、庶民派な一面もある。

 「目の機能に伸びしろがある」とトレーナーに助言を受け、視覚機能向上の「ビジョントレーニング」に取り組むと、昨年2月の宮崎春季キャンプ中には光の反射などを抑える白縁のゴーグルを付けて投球を始めた。

 効果はてきめんで、紅白戦でも結果を出したが、NPB審判員から「その白縁は試合で着用できない」と指摘を受けた。すると次の登板には黒縁に代わっていた。メーカーに注文したのかと思われたが、「お店に行って自分で買ってきた」。疲労がたまるキャンプ中だが、休日にタクシーで宮崎市内のショップを探し回ったという。
 先発ローテーションもほぼ手中にしていた昨季は開幕直前も右肩痛を発症。8月に1軍昇格したが新型コロナウイルス感染で再び離脱。中継ぎでわずか5試合の登板にとどまった。

 だが、昨春150キロ台の速球を連発していたのは事実。北の大地、新庄監督のもとで心機一転、田中正義の完全復活が見られるかもしれない。

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2023年1月10日のニュース