阪神・ドラ1森下 2・11実戦デビュー決定的 コンディション不良右足は軽症、別メニューで調整

[ 2023年1月10日 05:15 ]

別メニュー調整の阪神・森下は同期からの声かけに苦笑いを見せる(撮影・北條 貴史)
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 阪神ドラフト1位・森下が、チームの今年初実戦となる2月11日の紅白戦でデビューすることが決定的となった。新人合同自主トレ初日は右足コンディション不良で別メニュー調整となったが、軽症のもよう。岡田監督も「問題ないと思う」と意に介さず改めて今春キャンプで1軍スタートさせる方針を示した。

 「12月の時に、ちょっと足やったみたい。だいぶいいみたいやけど。1月中には普通通りできると思う。今のところは(1軍の方針は)変わらないけど」

 ドラフト指名時から外野のレギュラー候補として計算に入れた新戦力への期待は、この程度で揺るがない。構想では、今もレギュラー最右翼。だから1軍キャンプに置き、実戦を入れない序盤で「サインプレーとか連係とか新しい人はそこに入れとかないと」と実戦に臨むための準備を整えさせる。その先に待つのは、予告済みの11日紅白戦。その時点で体調に問題がない限り、出場するのが自然な流れだ。

 当の森下も指揮官に呼応。「それだけ期待してもらっているのもありますし、その中で自分がどれだけアピールできるかということにも懸かってくる。しっかり応えたい」。そのためにも「(キャンプまでに)しっかりパフォーマンスを出せるように準備していきたい」と万全の体を取り戻すことに専念する。

 今月中旬に受ける最終検査で問題がなければ、本隊合流にゴーサインが出る。「ずっと目指してきたプロの世界なので、この舞台で自分がどれだけできるのかというのは素直に楽しみ」。新人合同自主トレは、あくまで助走期間。背番号1が本当の第一歩を踏み出すのは、「2・1」だ。(北河 陽向)

 《阪神近年ドラ1野手の初実戦》

 ▽17年2月8日大山悠輔 白組の「5番・三塁」で先発し3打数無安打。藤浪と対戦した第2打席は、1死三塁の得点機で初球の直球を打ち損じて二飛。「真ん中付近を捉えていない。自分の力のなさ」と肩を落とした。

 ▽19年2月7日近本光司 紅組の「2番・中堅」で3打数1安打1四球。3回、1死一塁では空いている一、二塁間を狙って右安打を放ち好機を広げたが、直後にけん制で誘い出されてタッチアウト。自己採点は「70点」。

 ▽21年2月4日佐藤輝明 白組の「1番・左翼」で先発し二ゴロ、一ゴロ、空振り三振。「しっかりスイングできたのはよかった」。無安打に終わったが、積極的にストライクをフルスイングする姿勢が首脳陣の高評価を引き出した。

 《門別も体調不良で別メニュー》ドラフト2位・門別も入寮後の発熱による体調不良で大事を取り、室内を中心に別メニュー調整を行った。すでに熱は下がっており、今後は様子を見ながら合同自主トレ本隊への合流を目指す。岡田監督も高卒選手に関しては「じっくりとね。高校生とかは2軍スタートになると思うんですけど」と焦らせない方針。期待の左腕も時間をかけてプロへの適応を目指す。

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2023年1月10日のニュース