西武育成4位・是沢 「火縄銃」から成りあがる 一日でも早く支配下へ強肩アピール

[ 2023年1月10日 05:20 ]

<西武・新人合同自主トレ>是沢(右手前)のキャッチボールを見つめる松井監督(左)(撮影・尾崎 有希)
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 西武の「火縄銃」が秘めるポテンシャルを光らせた。育成ドラフト4位の捕手・是沢(法大)が、2軍本拠のカーミニーク球場で始まった新人合同自主トレで強肩ぶりを発揮した。

 キャッチボール中だった。高崎健康福祉大高崎の先輩で憧れの柘植から「ちょっとえぐい球、投げてみ」と着火を促された。約50メートルの遠投で矢のような低弾道送球を披露。いきなり先輩をうならせ、「下の立場だし、アピールしないとダメ。痛いところもないので、最大限で投げようかなと思いました」と感情を高ぶらせていた。

 高校、大学と控えだったが、肩は桁違いに強い。二塁送球タイムは1秒85で、遠投は120メートル。マウンドに立てば最速142キロを誇る。ただ、送球時の球の握り替えが遅いため、法大時代に付けられたあだ名が「火縄銃」。この日は3球、相手の頭上を越す“暴発”もあったものの、初日から持ち味を見せた。

 既に中村や源田らに「火縄銃だ」といじられるなど、チーム内に浸透しつつある愛称だが「ファンの方に何かインパクトのある名前を付けていただきたい」と熱望した。強肩から来るニックネームは、ソフトバンク・甲斐の「甲斐キャノン」、阪神・梅野の「梅ちゃんバズーカ」や、マリナーズ・イチローの「レーザービーム」などが有名。「バズーカ系は多用されているので、火縄銃のような独特のあだ名をつけてもらいたい」と訴えた。

 球の握り替えも上達し、火縄銃卒業を果たした先には――。新たな称号を手にするためにも、一日も早い支配下昇格を目指す。(福井 亮太)

 ◇是沢 涼輔(これさわ・りょうすけ)2000年(平12)4月19日生まれ、三重県出身の22歳。中学時代は三重川越ヤングでプレー。高崎健康福祉大高崎から法大に進学も、東京六大学リーグでは4年春に1試合、秋に2試合で、出場は3試合だけ。通算成績は3打数0安打。特技は百ます計算。1メートル76、78キロ。右投げ右打ち。

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