オリ・T―岡田 最後の“浪速四天王”もうひと花 6年ぶり規定打席到達へ「先を見ずに一年やりきるだけ」

[ 2023年1月10日 05:00 ]

打球の行方を見つめるオリックス・T-岡田(撮影・後藤 大輝)
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 “最後の四天王”はまだまだ健在だ。オリックスのT―岡田が9日、大阪・舞洲で自主トレ。高校時代から好敵手だった元中日・平田良介氏が昨年末に現役引退を表明したことに「やっぱり寂しい」と本音を口にしながらも、自身は、もうひと花もふた花も咲かせる決意を示した。

 「いい年なので、ホントに。チャンスもこの先、限られてくると思う。そういうところでしっかりと、良いところを出して。“まだまだできるぞ”というのを見せたい」

 履正社高時代から超高校級スラッガーとして活躍。同期には同じ大阪府内の大阪桐蔭に平田、辻内崇伸、近大付に鶴直人という逸材がおり、「浪速の四天王」と称された。05年の高校生ドラフトで全員が1位指名され、T―岡田がオリックス、平田が中日、辻内が巨人、鶴が阪神に入団。プロ入り後の成績はさまざまだったが、平田氏の引退でついに最後の一人となった。

 「ここまで来たら、先を見ずに一年、一年やりきるだけ。(2月で35歳でも)世間的には全然、若い方。人間的に、もっともっと成長していかないと」

 昨年は出場試合数が一昨年の115から36に激減。助っ人らと争う、厳しい立ち位置は変わらない。当面の目標は「乗りたいですね」という6年ぶりの規定打席到達。酸いも甘いも知り尽くすベテランが、勝負の年に挑む。(山添 晴治)

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