元楽天・福井がBC福島で再スタート プロで苦しんだ「早大三羽がらす」通算勝利は3人合わせて52勝

[ 2022年12月28日 00:33 ]

早大時代の(左から)斎藤佑樹、福井優也、大石達也
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 今季限りで楽天を退団した福井優也投手(34)が来季、BCリーグ・福島レッドホープス入りすることが27日、明らかになった。NPB通算12年、154試合登板で32勝の右腕が、新天地で再出発を果たす。

 福井は早大では元日本ハムの斎藤佑樹氏(34)、西武の大石達也2軍投手コーチ(34)とともに「早大三羽がらす」と呼ばれた。同じ大学から投手3人が同時に1位で入団するのは史上初と注目されたが、故障などに苦しみ、通算勝利は3人合わせて52勝となっている。

 福井は済美の2年生エースとしてセンバツで優勝、夏の甲子園にも出場し準優勝した。東京六大学リーグで通算11勝をマーク。10年ドラフト1位で広島に入団。ルーキーイヤーの11年に8勝、15年には自己最多となる9勝を挙げた。18年オフに楽天へトレード移籍。今季限りで戦力外通告を受けたが、11月のプロ野球12球団合同トライアウトに参加し、現役続行に意欲をみせていた。通算成績は12年間で154試合に登板、32勝41敗、防御率4.58。NPB復帰を目指し、独立リーグ入りを決意した。

 斎藤氏は早実では3年春の甲子園で8強、夏は全国制覇を果たした。06年夏の甲子園で7試合948球を投げ抜き優勝。「ハンカチ王子」の愛称で人気を集めた。早大では第100代主将を務め、リーグ戦通算31勝。10年ドラフト1位で日本ハム入団したが、故障に苦しみ、21年限りで現役引退した。通算成績は89試合で15勝26敗、防御率4・34だった。

 西武の大石コーチは福岡大大濠から早大に進み、早大では最速155キロをマークするなど抑えとして活躍。10年ドラフトでは6球団からドラフト1位で指名され西武に入団。だが、右肩痛に苦しみ19年限りで現役を引退した。9年間通算で132試合に登板し5勝6敗8セーブ、防御率3・64に終わった。

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2022年12月27日のニュース