エンゼルスの現時点のサラリー総額は球団史上最高の273億円超、担当記者がオフの補強を好評価

[ 2022年12月27日 09:15 ]

エンゼルスタジアム全景(球団提供)
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者が26日(日本時間27日)エンゼルスのオフの補強を分析。22年は崖から転げ落ちたようなシーズンだったが、それは選手層の薄さが原因で、穴を埋めるのに専心して慎重に堅実に対処したと評価している。

 コーナーの外野手にはハンター・レンフロー(30)を獲得、内野で複数のポジションを守れる野手にジョバンニ・ウルシェラ(31)とブランドン・ドゥルーリー(30)を補強した。先発投手には左腕のタイラー・アンダーソン(32)、試合終盤のリリーバーにはカルロス・エステベス(29)が加わった。現時点でサラリー総額は2億600万ドル(約273億5000万円)で、球団史上最高になったが、それは安く買える選手ではなく、良い選手で層を厚くしたから。 昨季は全部で64人の選手を使ったが、それは層の薄さの裏返し。いろんな選手を実験的に起用してみたがことごとく失敗だった。そこは23年に向けて解消されるべき問題だったが、ペリー・ミナシアンGMが実行に移した。

 ブラム記者が特に評価するのはウルシェラとドゥルーリーの獲得。アンソニー・レンドン三塁手(32)はここ数年シーズンを通してケガなく出続けたことはないし、ジャレド・ウォルシュ内塁手(29)は胸郭出口症候群の手術を受けたばかり。そこにMLBの多くの球団でレギュラーで毎日試合に出られる実力派を加えた。2人が具体的にどう使われるかはわからないが、層の厚くなった内野陣で重要な役割を果たすのは間違いない。

 今後の残された補強については、可能ならば本物の遊撃手が欲しい。現時点では守備が必要な日はダビッド・フレッチャー(28)、バットを求める日はルイス・レンヒーフォ(25)の起用となる。リリーフ投手ももう一人使えるかもしれないし、先発投手も6人のローテーションならもう一人加えることが重要。ポジションがなくなったジョ・アデル(23)とマッケンジー・モニアク(24)については、今後のプランを考えないといけない。そして可能性は薄いと思うが、捕手の補強もありうる。マックス・スタッシ(31)は年俸700万ドルで外しにくいが、22年の打率・180は弱点になっていた。

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2022年12月27日のニュース