来夏、阪神タイガースWomenも「伝統の一戦」へ 巨人女子との対戦に向け、上本監督「実現できれば」

[ 2022年12月27日 05:15 ]

阪神タイガースWomenの監督に就任した上本博紀氏(左)とコーチに就任した岩本輝氏(タイガースWomen提供)
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 来夏に甲子園球場で女子版「伝統の一戦」が計画されていることが分かった。来年結成3年目を迎える阪神タイガースWomenは26日に新体制と新入団選手を発表。新監督に就任した元阪神の上本博紀氏(36)が「来年は巨人にも女子チームができます。女子野球をますます盛り上げるためにも、甲子園球場で伝統の一戦を実現できればと思っています」と待望した。

 東西の伝統2球団の激闘が始まったのは戦前の1936年。「伝統の一戦」は今季まで2042試合を数え、阪神から見て858勝1109敗75分けの戦績が残る。ジャイアンツ女子が本格始動する来年に合わせ、新しい形の「伝統の一戦」の準備が両球団間で進行中。21日に就任した杉山健博オーナー(64)も女子の野球振興を掲げていて、向井格郎事業本部副本部長は「確定ではないが、計画している。夏ごろになると思う。甲子園で調整中」と補足した。

 タイガースWomenは今年8月の全日本女子硬式クラブ選手権で初の全国制覇を達成。来季は「全国大会2冠」が目標で、上本氏は「プロ野球と同じユニホームのチームは数少ないですから。特にそこ(巨人)は…という気持ちは、正直あります」と早くも対抗心を燃やした。 (須田 麻祐子)

 ○…23年から新たに前田佑里投手(22)、弓埜里桜(りお)捕手(22)、高橋結央(ゆうな)捕手(20)、藤本莉央内野手(19)、安藤蓮姫(はずき)捕手(18)、正代絢子内野手(18)、東尾凜捕手(18)が入団する。三田西陵で男子部員とプレーし、主将も務めた東尾は「これから野球を始める男の子、女の子(特に女の子)に、このような選手になりたいと思ってもらえるような憧れの存在になりたい」とコメントした。

 ○…コーチには新たに元阪神の岩本輝氏(30)が就任した。南陽工から10年ドラフト4位で阪神に入団し、投手として6年間在籍。19年にオリックスで現役を引退し、20年からは阪神タイガースWomenの選手とともにタイガースアカデミーのコーチを務めてきた。「本格的に指導するのは今回が初めて。勝つことが名前を上げることになると思うので、熱くこだわりたい」と意気込んだ。

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2022年12月27日のニュース