23年ドラフト候補は大学、社会人も「粒ぞろい」 大商大トリオ、150キロ右腕の竹田ら

[ 2022年12月27日 05:45 ]

笑顔を見せる大商大の(左から)野中、上田、高
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 豊作の呼び声高い高校生だけでなく、23年ドラフトは大学生、社会人にも粒ぞろいの候補がいる。

 <高太一、上田大河、野中太陽・大商大>

 近年、数多くのプロを輩出する大商大は、23年も上田大河、高太一、野中太陽の最速150キロ超3投手がドラフト候補に挙がる。

 最速153キロのエース右腕・上田は2年春から主戦を担い、リーグ通算12勝。3年夏には大学日本代表に選出され、7月のハーレム国際大会の舞台も踏んだ。「最終的な目標はプロ。でも、最後の1年をやりきってからじゃないとプロにはいけない」。新チームでは主将にも就任し、文字通りの大黒柱としてチームを引っ張る。

 最速151キロ左腕・高は6月の全日本大学野球選手権2回戦・日本文理大戦で先発6回零封と一躍脚光を浴びた。だが11月の明治神宮大会は登板2試合で計3失点。「一番の大舞台で自分のせいで負けてしまった。チームに貢献した結果プロにつながったら」。悔しさを飛躍の糧とする。

 1メートル82の大型右腕・野中も最速154キロの直球を武器とする本格派。制球力向上を課題に挙げ、来季目標に「防御率0点台」を掲げる。3人で切磋琢磨(せっさたくま)しながら、チームの日本一、そしてドラフト指名を見据える。

 <竹田祐・三菱重工West>

 悲願のプロ入りへ結果を残す。三菱重工West・竹田祐は言葉に固い決意をこめる。「頑張らないと置いていかれてしまう。先輩も同級生も(プロで)活躍していましたし、自分も行きたい」

 11月の日本選手権では自己最速を更新する150キロを計測。3試合登板(先発2試合)で防御率0・47と抜群の安定感を発揮し、大舞台での強さを証明した。その一因として夏から秋にかけて股割りができるようになるなど、柔軟性の向上が挙がる。「自分でも“こんな球が投げられるんだ”と素直にうれしかった」と自信を得た。

 22年シーズンでは明大の同期、ヤクルト・丸山が新人初のリーグ優勝決定サヨナラ打を放ち、寮で同部屋だった2学年下の村田は明治神宮大会決勝で完封勝利を挙げた。同門の活躍も刺激に、ドラフト解禁年に挑む。
 

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2022年12月27日のニュース