カブス誠也もWBC参戦!大谷、ダルに続く米から3人目 栗山監督「強い思い感じた。魂がうれしかった」

[ 2022年12月9日 05:00 ]

WBC出場を表明した鈴木
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 ドリームチームが完成した。カブス・鈴木誠也外野手(28)が8日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を表明した。

 「報告遅くなりすいません!僕もWBCに出場させていただきます。足引っ張らないように精いっぱい頑張ります」。インスタグラムに決意を投稿した。投打二刀流のエンゼルス・大谷、投のパドレス・ダルビッシュに続き、日本人大リーガー3本の矢がそろった。

 2番大谷、4番村上の間を打つ3番が有力視される。MVPに輝いた19年のプレミア12、21年の東京五輪と、直近2つの国際大会では全試合4番に座り、連覇に導いた。国際大会での実績は折り紙付き。メジャー1年目だった今季は慣れない環境、左手薬指の負傷に苦しみながらも、111試合で打率・262、14本塁打、46打点、9盗塁と、世界最高峰の舞台でも十分通用するところを証明した。

 誰より待ち望んでいた栗山監督は、この日早朝に米国から帰国し、本人から電話で連絡を受けた。「本当にうれしい。今季はキャンプで体の調整のこともあってシーズンも大変だったと思う。そんなシーズンを終えて、これから来季に向かう大事な時に決断してくれた」と感謝した。今季は労使交渉決裂により、短縮キャンプを余儀なくされた。カブスとは5年総額8500万ドル(当時約101億円)の巨額契約。調整遅れや故障などは許されない立場でもある。「自分のことより、日本の野球のために、ファンのためにという強い思いを感じた。そういう魂が一番うれしかった」と言葉を震わせた。

 「栗山監督胴上げするぞぉー」と誓った鈴木。日本人大リーガー3人参戦は、同5人で連覇した09年の第2回大会に次ぐ。各国代表で大物大リーガーの参戦表明が続く中、ジャパンが誇る役者はそろった。14年ぶりの世界一奪還へ。胸ワクワクな3月に、必ずなる。

 ≪連覇した06、09年はイチローら中心担う≫連覇した06、09年大会では日本人大リーガーたちがチームの中心を担った。06年はイチローが打線の軸で、大塚が抑えとして胴上げ投手に。09年は松坂が先発の柱として3勝で2大会連続MVPに輝き、城島、イチロー、岩村、福留と最多5人が出場した。13年は大リーガーが参加せず、17年は青木ただ一人で、いずれも準決勝で敗退した。

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