阪神、岡田監督の口癖「そらそうよ」商標登録出願していた トラブル防止の狙いも

[ 2022年12月9日 05:15 ]

阪神・岡田監督
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 阪神が岡田監督の口癖「そらそうよ」を、商標登録出願していたことが8日、分かった。登録されれば、他者によるこの言葉を使ったグッズ販売などの差し止めができ、損害賠償請求もできる。

 10月の監督就任後、球団は素早く動き出していた。11月末に特許庁に申請。今後のグッズ販売や広告展開など、さまざまな場面を想定して手を打った。15年に「そら、そうよ~勝つ理由、負ける理由」(宝島社)が出版されたほど、広く認知された指揮官のセリフを独占使用するためだ。球団は「最も広く知られる岡田監督のフレーズですので、今回の監督就任を受けて、球団が“そらそうよ”を使用できないことにならないようにするため」と説明した。

 商標を巡って、球団は過去にトラブルに巻き込まれていた。チームとは無関係の男性が、02年に「阪神優勝」を商標登録。18年ぶり優勝に輝くことになる星野政権下の03年に、その男性が「阪神優勝」を使用したTシャツを販売する騒動があった。球団は「ファンが公認グッズと誤認する恐れがある」として、特許庁に商標登録の無効を求め、訴えが認められた経緯があった。

 今回の申請は、03年の二の舞を防ぎたいという思惑が見え隠れする。人気球団に便乗して、濡れ手で粟(あわ)で儲けようとする他者への防衛策ともいえる。04~08年の第一次政権と違って、現在の岡田監督は「そらそうよ」を口にする機会はほとんどないとはいえ、タイガースの財産を守る球団の姿勢は変わらない。

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2022年12月9日のニュース