【ヤクルト村上一問一答(2)】25年オフ米ポスティング移籍容認の3年契約「僕の実力が伴わないと」

[ 2022年12月9日 19:01 ]

【ヤクルト契約更改】契約更改後、ポーズをとるヤクルト・村上宗隆
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が9日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3年総額18億円(金額は推定)でサインした。年俸6億円はプロ6年目では史上最高年俸となった。

 村上にとって「3年契約」は大きな意味を持つ。22歳のスラッガーは将来のメジャー移籍への意思を表明し「行けるのであれば早く行きたい」と早期挑戦を希望。球団側にその意思を伝え、球団側も3年後の25年シーズン終了後のポスティング移籍を容認する形となった。大リーグでは25歳未満の海外選手に対して契約総額の上限が決められているが、3年後のオフならポスティングシステムによる大型契約を結ぶことができ、球団側にも譲渡金が入る。また、この「25歳ルール」が変更になれば、24年シーズンオフのポスティング移籍を認められることになった。

 村上の会見でのやりとりは以下の通り。

 ――球団に将来の話はしたのか。
 「しました」

 ――話せる範囲で
 「25歳ルールがあって今のルールでは3年後のポスティングを認めてくれるという話とルールが変われば2年後、25歳ルールがなくなれば、なくなるというかその期間が延びれば2年後、25になる年なので2年後のポスティングの移籍というかポスティングを認めてくださるという話にも契約でさせていただきました」

――球団から聞いて。
 「これは本当に球団の皆さん、社長を始め皆さんの判断でこういう契約を結んでいただいたので本当に球団には感謝しかありませんし、そこに僕の実力が伴わないとメジャーもアメリカにも行きませんし、もっともっと頑張るぞという気持ちになってますけど、まずはやっぱり球団にとても感謝しています」

 ――3年契約ということだが、ルールが変われば2年後にもポスティングの可能性があるという意味か。
 「そうです」

 ――この前、鈴木誠也選手がインスタで吉田選手や岡本選手と食事に行っている様子をあげていたが、どういう話を。
 「野球の話をしました」

 ――WBCで特に練習を早める必要はないということだったが、今はどういう練習を。
 「いやもうトレーニングをしています」

 ――バットは。
 「振っていないです。それは1月からですね」

 ――球団の配慮はどう受け取ってるか
 「とにかく、まず2年は日本でやるので、来年行くわけじゃないですし、これからもっともっとヤクルトに恩返しするってことは考えてるので…もう恩返しするしかないな、と思います」

 ――2年後や3年後に挑戦が待ってることがはっきりして、今後のプレーにどう影響するか。
 「もともと目標にしてたことが現実味を帯びてきただけで、やることは変わらないんですけど。やることは変わらないです、はい」

 ――3連覇や日本一が使命。来季へ
 「そこしか見てないので、そうなれるように、チームを勝たせられるようにもう1回鍛え直して、もう1度優勝して、日本一になって喜びたいなと思います」

 ――さらに進化していくうえで、掲げる数字は
 「数字ではなくて、キャリアハイですね。来年もキャリアハイを目指して頑張ります」

 ――ポスティング。球団から言葉としてあったか
 「いや、言葉はいらないと思いますね。言われれることもないですし、期待されてるっていうところだけ感じているので、別にこうしてくれ、ああしてくれっていうのは今更なにも言われてないですね」

 ――日本シリーズ最終戦。オリックスの胴上げをベンチで見ていた。あの時の心境は?
 「単純にシリーズが終わったのと。去年、僕らが優勝して、オリックスが逆の立場で胴上げを見ていたと思いますし。普通に、いちファンじゃないですけど。野球をしている人間として、シンプルに胴上げを見てました」

 ――悔しいというより、いち野球人として見ていた?
 「そうですね。悔しいと思っても帰ってこないので。去年オリックスこんな感じだったんだなっていう。それだけですね」

 ――キャリアハイのために鍛えるとのこと。具体的に大きくしたいとか?
 「いや、もっと、体を動かして。理想のスイングを追い求めたいなと思います」

 ――メジャーについて。挑戦したいという意思を表明して、球団にも伝えたようと決心したタイミングは?
 「んー。タイミング?いやもう、あの記者クラブの記者クラブの会見で言ってる時点で、もちろろん球団の耳には届くと思いますし。僕がどういう契約を、あと、25になるまでしようかなって考えた時に。今年言おうかなっていう。単純に。はい」

 ――今シーズンやりながら気持ちを伝えようと固まっていったのか。
 「球団と話をしないと、まずね。こういうふうにできないので。ま、終わってから考えましたけど。その行きたいっていう気持ちは変わらなかったので。はい。普通に。話しました」

 ――驚きの昇給。ご褒美は?
 「いや、買いたい物があれば、買います。はい。欲しいものを」

 ――家族とかには?
 「家族もまあ、そうですね。恥ずかしいのでなんも言わないです。はい」

 ――オリックスの吉田がメジャ-契約。楽しみ増す?
 「いや、来年、再来年日本でやるので。別になんもないっすね。いい契約だなっていうふうには思いましたけど」

 ――6億ってすごい金額。それ見た時の反応は?
 「見た?ああ、数字で。いやまあ、それだけの成績は残したと思っているので。これで、何もせずにね、いきなり6億入ってきたらね。それはびっくりしますけど」

 ――いろんな選択肢があったと思う。3年契約を結んだのは、落ち着いて3年間やりたいっていう?
 「いや違います。そこじゃないですね。ポスティングを認めてくれるっていうのが1番です。あ、あとインセンティブも一応ついてます」
 

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