21世紀枠候補9校発表 中国地区は神辺旭が選出 本塁とマウンドの間に陸上部の走路があるグラウンド

[ 2022年12月9日 18:19 ]

マウンドから三塁側ベンチを臨んだ神辺旭のグラウンド。本塁との間に走路があり、陸上部員が走る時間はベンチで筋トレに励む
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 第95回選抜高校野球(来年3月18日から14日間、甲子園)の21世紀枠の地区候補9校が9日発表され、中国地区からは神辺旭(広島)が選ばれた。

 本塁とマウンドの間を貫くように陸上部の走路がある特殊なグラウンドだが、今秋県大会で4位に入り中国大会初出場。地元のショッピングセンターが冠水するなどした18年7月の西日本豪雨では、夏の県大会直前にもかかわらずボランティア活動に取り組むなど困難を乗り越えてきた点が評価された。

 今秋県大会では準々決勝で呉に延長の末7―6で競り勝ち、準決勝でも広島商に敗れたが3―5の接戦。と広島が誇る名門2校と互角に渡り合った。陸上部が走路を使用する際には筋力トレーニングに励み、平日最長3時間の練習時間を有効活用するためノックはほとんど行わず、ケース打撃と守備練習を同時進行。1人1台のiPadを所持し、それぞれの打撃や投球フォームも映像で確認するなど、デジタル化も推し進めている。

 石井恒主将(2年)は「より自覚と責任が生まれた。地元や周囲の方々へ感謝の気持ちを一層持たないといけない。決まったわけではないが(甲子園へ)出るための準備をしていきたい」と春夏通じ初の聖地へ思いをはせた。

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