戦力外通告の中日・滝野が自律神経の病気公表 闘いながらの4年間「苦しかったが、後悔はしていない」

[ 2022年10月4日 21:24 ]

球団事務所で取材に応じる中日・滝野
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 中日から戦力外通告を受けた滝野要外野手(26)が自律神経の病気と闘いながらのプロ生活だったことを公表した。

 4日に名古屋市内の球団事務所で来季の契約を結ばないことを通達された滝野は会見で「1軍で結果を残せず悔しかった。公表はしていなかったが、4年間、自律神経の病気と向き合いながらやっていた。毎日、体調と闘いながらの4年間は苦しかった。もうちょっとできたかなというのはあるが、後悔はしていない」と告白した。

 大商大から18年ドラフト6位で入団し、ルーキーイヤーだった19年の夏に発症。通院しながらのプレーが続いていた。

 「睡眠がとれなかった。球場にいけば野球をやるしかないので大丈夫だったが、自宅にいるときに、きつい時があった。動悸(どうき)や胸の締め付けもあった」

 同じく自律神経の病気を公表している川崎宗則氏(BCリーグ・栃木)にも相談し「去年から今年が一番状態が悪かったが、その中で先に苦労された方の話が聞けた。連絡は常に取っていたので助かった」とアドバイスをもらっていたという。

 そんな中で迎えた今季は内野にも挑戦してアピールを続け、8月に1軍昇格を果たして10打数3安打の成績を残した。試合前の円陣での声出しでナインを盛り上げた“カニダンス”は球団の公式YouTubeでも取り上げられ、話題になった。確かに爪痕は残した。

 今後は未定だが「YouTubeはやろうと思っている。野球のトレーニングをしながら、時間があるときに情報発信できれば」と明かした。「心の病気は外から見えないが、戦っている人はたくさんいる。そういう方々のためになるような仕事や発信を、もっと勉強していきたい」と将来の展望を語った。

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2022年10月4日のニュース