殿堂入り記者がMVPはジャッジ 理由は本塁打記録ではなく、他の打者の痕跡が消えるほど打ちまくったから

[ 2022年10月4日 11:18 ]

ヤンキースのジャッジ(AP)
Photo By AP

 19年に野球殿堂入りした名物記者、ジェイソン・スターク(71)がスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」で、ア・リーグMVPはアーロン・ジャッジだと私見を述べている。

 大谷翔平については「走攻守すべてで彼のやっていることに畏敬の念を覚えるし、超人的な生き物だと思う。彼のような選手は野球界で見たことはないし、他のスポーツでもそう。しかしながら彼のようなことができるのは彼しかいないという理由で、毎年MVPを与えるわけにはいかない。彼には特別なレッドカーペットを用意すべき。ただ今年は大谷翔平賞を作るには遅すぎた」とした。

 そしてジャッジがMVPである理由についてはア・リーグ本塁打記録ではなく、圧倒的な打撃でア・リーグの他の打者の痕跡を消してしまったからと説明する。まず本塁打数で2位に23本差で、20本以上の差をつけたのは過去にベーブ・ルースだけ。得点数も30点差で、30点以上は他にリッキー・ヘンダーソンとルースだけ。塁打81、打点8、四球25、長打13、出塁39とそれぞれ2位に差をつけている。OPS(出塁率+長打率)は104ポイント差だ。本塁打、長打、四球、得点、出塁の5部門で他の打者に10以上の差を付けたのは過去にルースとテッド・ウィリアムスだけ。加えて打率、打点、本塁打の三冠王の可能性があり、出塁率/長打率/OPSのスラッシュライン3部門も三冠王だ。過去にこれを成し遂げたのはルー・ゲーリッグ、ウィリアムスだけ。更に驚異的なのはシーズン後半のジャッジのOPS1・321は、残りのヤンキースの打者の・653の2倍以上である。今季のジャッジは他の打者を圧倒し、痕跡を消し、歴史に残る強打者ルース、ゲーリッグ、ウィリアムスと比較されている。投票者はこの事実を無視すべきでない。大谷には頭が下がるが、それでもMVPはジャッジだと結論付けている。

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2022年10月4日のニュース