阪神・岡田新体制 ソフトB・松山秀明2軍コーチ招へいへ 失策過多で守備強化に白羽の矢

[ 2022年10月4日 04:00 ]

オリックス時代にともに戦った岡田彰布監督(左)と松山秀明コーチ(右)

 次期監督に岡田彰布元監督(64)を復帰させる方針を決めた阪神が、懸案の守備力強化に向け、ソフトバンクの松山秀明2軍内野守備走塁コーチ(55)を1軍内野守備走塁コーチとして招へいを検討していることが3日、明らかになった。ソフトバンク2軍は公式戦全日程を終了しており、近く正式に申し入れを行うものと見られる。

 阪神は今季も守備の不安に苦しんだ。チーム失策は86で5年連続のリーグワーストだった。個人でも中野がリーグ最多の18失策を記録。青柳、西勇、伊藤将とゴロを打たせる先発陣の足を引っ張る場面もあった。

 守備力強化に向けて、浮上したのが松山氏だ。PL学園では清原和博、桑田真澄と同期で黄金時代の主将を務めた。守りのスペシャリストとしてオリックスで8年プレーし、引退後の99年からは仰木彬監督の下で1軍内野守備走塁コーチを経験。阪神では星野仙一監督時代の02年に1軍、03年から2年間2軍の内野守備走塁コーチとして今岡誠(現真訪)、藤本敦士らを指導。熱心な指導には定評があり、引退後は韓国・起亜も含め、一度もユニホームを脱ぐことなく、現場に立ち続けている。

 次期監督候補の岡田氏ともオリックスの現役時代、そして阪神コーチ時代の接点がある。課題克服へ、その手腕に阪神は注目している。

 ◇松山 秀明(まつやま・ひであき)1967年(昭42)4月18日生まれ、和歌山県出身の55歳。PL学園から青学大を経て89年ドラフト5位でオリックス入り。98年限りで引退。通算126試合で打率・253、2本塁打、7打点。引退後はオリックス、阪神、ロッテ、ソフトバンクなどでコーチを歴任。1メートル75、72キロ。右投げ右打ち。

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2022年10月4日のニュース