阪神・佐藤輝 戸郷から一発打って今季ラスト巨人戦に勝つ「芯で捉えて打ちたい」目下89打席ノーアーチ

[ 2022年9月17日 05:15 ]

フリー打撃を終え、ポーズを決める佐藤輝(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は17日、東京ドームで5位・巨人と今季最後の伝統の一戦に臨む。1・5ゲーム差に迫る宿敵撃破へ、期待がかかるのは目下89打席ノーアーチが続く佐藤輝明内野手(23)の一発。1年目に記録した自己ワースト91打席の更新を阻止するとともに、リーグ2位の11勝を挙げている戸郷を攻略することで青柳の最多勝獲得をアシストする。

 シーズンのヤマ場に迎える5連戦は、1・5ゲーム差に迫る宿敵との今季最後の伝統の一戦から幕を開ける。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、負けることは許されない。佐藤輝は一丸となっての必勝を誓った。

 「いい投手なので、しっかり積極的に仕掛けて、芯で捉えて打ちたい。チームとして束になって点を取って、1試合勝って(甲子園に)戻ってきたい」

 立ちはだかるのはここまで自己最多11勝を挙げ、リーグトップ12勝の青柳に1差と迫る戸郷だ。阪神戦は今季ここまで4戦で1勝1敗ながらも、防御率1・09と散々苦しめられてきた。だが、難敵攻略となればCS進出に大きく近づくとともに、青柳の最多勝獲得の可能性もグンと高まる。矢野監督も「まずはチームがどう(戸郷を)崩していけるかを考えないと。崩せばヤギ(青柳)に援護できる。プラスの材料にして戦っていきたい」と力を込めた。

 青柳の“援護”に期待がかかるのは、背番号8の一振りだ。先月20日巨人戦で堀田から18号を放ったのを最後に、目下21試合89打席ノーアーチ。1年目に記録した自己ワースト91打席の更新が目の前に迫る。残り8試合。矢野監督からの「20本はもちろん打ってもらった方がいい」というハッパは、誰もが願うところだ。

 本塁打からは遠ざかるとはいえ、打率(・238→・264)、打点(64→78)、四球(25→47)をはじめ、その他の成績は1年目と比べて軒並み向上している。開幕から全試合出場は坂倉(広島)、丸(巨人)と佐藤輝の3人だけ。シーズン終盤に59打席無安打を記録して2軍落ちも経験した昨季からは、着実に成長のステップを踏んでいる。

 「試合に出られていることはいいこと。けど、もっと結果を残すことを目指して、残りもしっかりやっていきたい」

 過日、今季限りで引退の糸井、福留から「もっと練習しろよ」と声をかけられたことに、「もっとうまくなれってことだと思う。頑張ります」とうなずいた。まずはレギュラーシーズンでの完全燃焼を成し遂げてのCS進出。そして、短期決戦での日本一を目指す。(阪井 日向)

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2022年9月17日のニュース