中日・大野雄 今度は村上に“完勝”「逃げずに3打席、四球も出さず抑えられたのは自信になる」

[ 2022年9月17日 04:45 ]

セ・リーグ   中日8―0ヤクルト ( 2022年9月16日    バンテリンD )

<中・ヤ>7回無死、大野雄は村上を一ゴロに打ち取る(撮影・大森 寛明)
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 中日の大野雄がエースの意地とプライドで、村上へのリベンジに成功した。前回9月2日の神宮は決勝の50号3ランを浴びたが、3打数無安打と完勝。7回1安打無失点で7勝目を挙げ、チームは2年ぶりのヤクルト戦勝ち越しを決めた。

 「村上選手に長打を打たれてしまうと向こうも盛り上がる。慎重に慎重に投げた」

 竜投が今季13被弾している天敵に要所で効いたのは内角の落ちる変化球だ。2回先頭の第1打席では内外角を広く使って追い込み、内角のフォークで空振り三振。4回1死もフォークを引っかけさせてニゴロに打ち取ると、7回先頭は2ボールから内角のフォークで一ゴロに仕留めた。

 負けか引き分けなら2年連続のシーズン負け越しとなる一戦で全身全霊をかけてつかんだ勝利。ベンチ裏では思わず本音も漏れた。

 「50号のところと56号のところで回ってくるのは本音を言うとたまらない。勘弁してくれという感じ。でも、その中で逃げずに3打席、四球も出さずに抑えられたのは自信になる。ミーティングの成果だと思う」

 12年以来遠ざかるCS進出も諦めていない。「勝っていくしかない。最下位でも多くのファンが球場に足を運んでくれる。弱いチームを応援してくれるのは本当にありがたい」。可能性がある限り、エースは必死に腕を振り続ける。(中澤 智晴)

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2022年9月17日のニュース