東大が慶大に快勝!エース井沢がリーグ戦先発初白星 5年ぶりの勝ち点奪取へ

[ 2022年9月17日 19:20 ]

東京六大学リーグ・第2週第1日   東大4―2慶大 ( 2022年9月17日    神宮 )

<六大学野球 東大・慶大>2回、力投する東大の先発・井沢 (撮影・西川祐介)
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 東大が昨季リーグ戦を制した慶大に快勝した。

 井沢駿介投手(4年)が笑顔でナインとハイタッチを繰り返した。21年春秋リーグ覇者相手に、先発で6回6安打2失点の粘投。21年9月26日の立大戦以来となる自身リーグ通算2勝目だが、先発では初白星だ。

 「実力は相手が絶対上だろうけど、自分がどう強気に攻めていけるか意識して投げました」。最大のピンチは1点リードの6回2死満塁。マウンドに駆け付けた井手峻監督(78)から活を入れられ、決め球のカットボールで朝日を捕邪飛に仕留めた。「監督から“任せる”と言われたので1段階気持ちを上げました」。元中日の指揮官も「理想的な試合運び。井沢が先発して勝利投手になることが私の夢でした」とうなずいた。

 最速144キロ右腕は8日にプロ志望届を提出した。指名がなければ野球は大学でやめる覚悟だ。ネット裏の広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「左打者へのカットボールがいい」と話した。

 打線もエースを援護した。7回に4点目の右翼線適時二塁打を放った同学年の宮崎湧外野手が語気を強めた。「井沢を先発で勝たせることが僕らも夢でしたから」。新型コロナウイルス陽性となり、開幕戦は隔離療養を余儀なくされた副将が笑った。

 チームは4引き分けを挟み、連敗を「17」で止めた。慶大戦勝利は、宮台(現ヤクルト)が2失点完投した17年秋以来10季ぶり。次の目標は17年秋の法大戦以来5年ぶりとなる勝ち点奪取だ。「1カード2勝は4年間したことないですから」と井沢はフル回転の覚悟を示した。

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