巨人・岡本、今季初1試合2発!!V逸の危機に意地見せた 村上の偉業見届け「誰が見ても凄い」

[ 2022年9月14日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9―7ヤクルト ( 2022年9月13日    神宮 )

<ヤ・巨>4回、岡本和が勝ち越しソロを放つ(撮影・村上 大輔)
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 巨人には岡本和がいる。2回に同点の26号ソロ、4回には決勝の27号ソロと連勝に導く今季初の1試合2発。負ければ2年連続のV逸が確定する危機を救い「打てて良かった」と表情を緩ませた。

 3、4月に自身初の月間MVPを獲得するなど好スタートも、調子が上がらない。8月11日には19年9月27日DeNA戦以来、3シーズンぶりに4番から外れた。それでも「勝負の世界なので。それが今の僕の実力」と冷静に受け止める。緩いボールを逆方向に打ち返すティー打撃を連日行い、同16日のDeNA戦からは左手首にサポーターを着用。試行錯誤する中で、この日はグリップの形状が違うバットを使っていた。「僕なりにいろいろと試しながらやっている。何とか勝ちに貢献できるように」と最善を尽くした結果の2打席連発だった。

 昨季は39本塁打でタイトルを分け合った村上が日本選手最多タイの55号。目の前で大記録を打ち立てたライバルには「凄いなと思います。聞くまでもない。誰が見ても凄いでしょ」と苦笑するしかなかった。巨人の偉大な先輩・王貞治に並ばれた形の原監督は「グッと唇をかんでいたというところでいいんじゃないでしょうか」と語った。だが、試合には勝った。

 3位・阪神に1ゲーム差。CS進出へ負けられない戦いが続く中で、本塁打は丸を抜きチームトップと主砲に存在感が戻ってきた。「もう残り試合少ないので、しっかり打てるように」と岡本和。負けていられない。(小野寺 大)

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