ソフトB「藤本マジック」さえた! 先発・奥村3回0封→2番手・森3回0封、15日にもM点灯

[ 2022年9月14日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9―0西武 ( 2022年9月13日    ペイペイD )

<ソ・西>(左から)周東、森が見守る前でお立ち台でファンに向かって笑顔で手を振る奥村(撮影・岡田 丈靖)
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 2投手で6回を抑える“藤本マジック”で首位ガッチリ!ソフトバンクは13日、西武との首位攻防第2ラウンドで前夜に続き快勝した。先発、奥村政稔投手(30)が3回を無失点に抑えると、4回から森唯斗投手(30)にスイッチ。元守護神はデビュー年の2014年以来となる3イニングを投げて見事零封した。V奪回へ新たな“中ロング”を得たチームは3連勝を飾った。優勝マジックは最短であす15日に「10」か「11」が点灯する。

 「藤本マジック」がさえた。9―0の9回2死三塁。津森が中村を空振り三振に仕留め、5投手による零封リレーが完成。西武打線を5安打に封じ込んだ投手陣に藤本監督は「奥村と森がしっかりゲームをつくってくれた」と2人の右腕を称えた。

 まずはプロ2度目の先発マウンドに上がった奥村だ。抜群のコントロールで3回1安打無失点。「任せられたイニングを0点で抑えることができて本当に良かった」と自主トレを共にする師匠にバトンをつないだ。

 2番手・森は「奥村も頑張っていたので負けないように」と3回1安打無失点と貫禄を見せつけた。4回先頭・源田に二塁打を許し犠打で1死三塁。ここで一気にギアを上げる。リーグ最多39本塁打を誇る山川に強気の内角146キロ直球で三ゴロとし、本塁憤死。中村はフォークで空振り三振に斬った。5、6回は完全投球で今季2勝目。最速も好調時と同じ148キロをマークし、吠(ほ)えながらベンチに戻り奥村と熱いハイタッチを交わした。

 ルーキーイヤーの14年6月28日の西武戦で3回1/3を投げて以来、8年ぶりの3イニング登板。来季先発挑戦も視野に入れる森は「体は大丈夫です。次も4、5、6回といけるように頑張ります」と気迫が増している。指揮官は「奥村と森のセットは近々もう一度ある」と新たな“救世主コンビ”再現を予告した。

 2―0の7回に3番手・レイが1死一、二塁とピンチを招くと、藤本監督は迷わず嘉弥真にスイッチ。左のオグレディを空振り三振、平沼は二直に封じ、「左キラー」ぶりを存分に発揮し、24試合連続無失点を記録。11連戦中に松本、藤井、モイネロの「勝利の方程式」を休められたことも大きい。

 3連勝で西武には今季勝ち越し。首位を堅持した指揮官は「勝利投手になって、もっと気持ちも上がってくる」と森のフル回転に期待を寄せた。ロングリリーフとしてチームの新たな武器になり得る森は「行けと言われたらどこでも行きます」と自慢の鉄腕で正念場を支えていく覚悟だ。 (福井 亮太)

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2022年9月14日のニュース