ソフトBの必勝策 東浜は相性重視で西武戦へ 10日オリ戦は板東、由伸との投げ合い「逆に開き直れる」

[ 2022年9月10日 04:45 ]

<ソフトバンク練習>練習合間にリラックスした表情の板東(撮影・岡田 丈靖)
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 上位3チームがゲーム差なしと混戦の優勝争いが続くパ・リーグで、首位ソフトバンクは10日から今季最長11連戦に臨む。10日のオリックス戦で先発マウンドを託されたのは板東湧梧投手(26)。先発が有力だった東浜巨投手(32)は相性を考慮して12日の西武戦に向かう。先発ローテーションを再編し、混パから抜けだしを図る。

 プレッシャーを力に変える。11連戦初戦の大役に抜てきされたのは4年目の板東だ。3位ながらゲーム差なしと肉薄するオリックスとの対戦で、しかも相手先発は山本。リーグトップ12勝を挙げ、防御率、勝率、奪三振の4冠をキープする相手エースとの投げ合いを前に腹をくくった。

 「厳しい試合だと思うけど、そこは関係ない。経験上はしびれる時の方がいいし、球界を代表する投手なので、もう自分の投球をするだけ。逆に開き直れるし、条件は整っているので割り切っていける」

 先発では初対戦となるオリックス打線。警戒ポイントには長打を挙げ、「一発で試合が変わるというのは十分あると思う。長打を防げればゲームはつくれる。そこを意識して低めに集めていきたい」と話した。特にマークする打者に打率・319でリーグ2位の吉田正を挙げ、「ストライクゾーンを広く使いながら、思い切り振らせない投球をしていきたい」とイメージを膨らませた。

 今季、先発3試合で2勝(1敗)。登板前後には反省と不安をノートに書き出す習慣をつけた。「試合に臨む前に一番意識することとして、低めに集める。あとは常に攻める気持ち。守りに入ったらどんどんつけ込まれる感じがするので、とにかく攻めと書き記す」と気持ちのコントロールも忘れていない。

 次カードの初戦となる12日の西武戦には相性の良い東浜を投入する。今季同戦は6試合に先発し、ノーヒットノーランの快投を含む2勝(1敗)、防御率1・83。前回2日の対戦では6回途中4安打無失点で9勝目をマークした。最多勝のタイトルを獲得した17年以来、5年ぶりの2桁勝利に王手をかけている右腕に、斎藤投手コーチは「西武に対して当てられるだけの投手を当てていく」と期待を寄せた。

 大阪―福岡―仙台―大阪―北海道と移動も多い運命の11連戦。斎藤投手コーチは「なるべくローテーションは崩さずにいこうかな。人数は用意できてます」と話した。中継ぎ陣だけでなく、先発陣もフル回転させて正念場を乗り切る。 (福井 亮太)

《劣勢でも僅差なら勝ちパターン》
 斎藤投手コーチは劣勢でも僅差なら勝ちパターンの中継ぎを投入する方針を示した。現在は7回を松本、8回を藤井、9回をモイネロが担っている。「2点差くらいまでは使える範囲で使っていきたい。最後の最後は連投も辞さないし、手は尽くします」と話した。さらに、右足甲の骨折などで離脱している又吉の状態についても言及。すでにブルペン投球を再開しているが「無理はさせたくない」とし、11連戦中の1軍昇格については「考えてない。間に合うという報告が入ればまた別ですけど」と話した。

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2022年9月10日のニュース