日本ハムの初代ユニホームによみがえった記憶 新庄監督「1番下さい。だったら行きます」

[ 2022年9月10日 08:00 ]

北海道移転元年の04年当時の「初代ユニホーム」を着用した新庄監督
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 懐かしい光景が広がった。日本ハムは今月6日から「FIGHTERS CLASSIC」と題し、北海道に移転した04年から新庄監督らが着用した初代ユニホームでプレー。当時使用されていた楽曲や電光掲示板のデザインなどが忠実に再現され、06年日本一、07年リーグ連覇、09年リーグ制覇と数々の記憶がよみがえった。

 ユニホームを見て思い出すのは、北海道移転後初のリーグ優勝を飾った06年。ソフトバンクとのCS第2ステージ第2戦は、9回まで0―0の白熱した投手戦をサヨナラで制した。歓喜する日本ハムと崩れ落ちるソフトバンク・斉藤和巳のコントラストは、今でも語り継がれる名シーン。当時、高校1年だった私も野球部の寮で同期と歓喜した。

 新庄監督の04年の日本ハム入りの決め手となった一つが、ユニホームだった。ヒルマン監督から「君と一緒にプレーがしたい」と声を掛けられ、ユニホームを見せてもらったという。当時は斬新だったアシンメトリーのデザインに「あ、格好いいなって。(背番号)1番下さい。だったら行きます、みたいな(笑い)」と、当時のやりとりを思い起こした。

 ユニホームはチームの歴史であり、様々な「記憶」が刻まれるもの。23年の新球場に先立ち、今季は11年ぶりにユニホームを一新。がらりと異なるデザインに当初は驚きの声も多かったが、伝統のアシンメトリーは引き継がれている。万波は言う。「今の新しいユニホームが“いいな”と、何十年後かに言われるような戦いをしたい」。今はまだまっさらなユニホームに、新たな「記憶」を刻んでいって欲しい。(記者コラム・清藤 駿太)

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2022年9月10日のニュース