京都外大西・西村 外野4人のシフト超えて通算51号弾!6人態勢のオリックスらプロに猛アピール

[ 2022年7月10日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権京都大会・1回戦   京都外大西10-0洛北 ( 2022年7月9日    わかさスタジアム京都 )

<京都外大西・洛北> 4回無死、右へソロ本塁打を放ち笑顔でベースを回る京都外大西・西村 (撮影・亀井 直樹)
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から14日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は9日、25大会が開幕し、計259試合が行われた。京都大会では今秋ドラフト候補の京都外大西・西村瑠伊斗外野手(3年)が開幕戦で高校通算51号本塁打を放ち、10―0の7回コールド勝利をけん引した。

 開幕試合独特の緊張感もなければ、相手の奇策にも動じない。京都外大西の西村瑠伊斗は「1番・右翼」で出場。4回先頭の第3打席で、高校通算51号を右翼席に突き刺した。

 「直球を軽く振って捉えられたのでよかった。甲子園で60号を打てたらいいなと」

 プレーボール直前に球場がざわついた。初回の守備で洛北は外野を4人で守るシフトを敷いて強打者の西村を警戒。西村は第1打席に入る前に上羽功晃監督から「アドバイスいるか?」と尋ねられたが、「いりません」と頼もしく返した。洛北とは春季大会でも対戦し、当時も4人シフトを経験していた。冷静に四球で出塁し先制のホームを踏むと、通常の守備隊形だった2回無死満塁では中犠飛。再び外野4人シフトとなった4回に一発を放つと、5回にも一塁強襲安打。2安打2打点の活躍で6人態勢のオリックスをはじめ多くのスカウト陣をうならせた。7回に二盗した際、両足のふくらはぎをつって交代も、試合後は軽症を強調した。

 12日の2回戦では、春季大会覇者の西城陽と対戦する。

 「やることは変わらない。泥くさく西高の野球をやって接戦で勝ちきりたい」

 エースナンバーを背負う今大会。次は投球でもチームを引っ張る意気込みだ。(石丸 泰士)

 ◇西村 瑠伊斗(にしむら・るいと)2004年(平16)7月1日生まれ、京都市南区出身の18歳。上鳥羽小2年から七条ファミリーズで野球を始め、洛南中では京都ポニーに所属。京都外大西では1年夏から背番号10で出場。甲子園出場経験なし。1メートル78、75キロ、右投げ左打ち。

 《背番10左腕・中辻 7回参考ながらもノーノー達成》背番号10の左腕・中辻慶吾(3年)が7回参考ながらノーヒットノーランを達成した。「スコアボードを見て気付いていたし、6回くらいから意識した」。カーブとスライダーが効果的に決まり、計106球を投げて9三振を奪った。4四球、1死球と制球が乱れたことで自己採点は75点と厳しかったが、初戦突破に貢献し、満足そうに汗をぬぐった。

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