ソフトバンク・リチャード 開幕サード譲れない!!猛アピールOP戦1号 長谷川コーチとの秘密特訓実った

[ 2022年3月16日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク3-3阪神 ( 2022年3月15日    ペイペイD )

<ソ・神>4回2死一、三塁、左越え3ランを放つリチャード(撮影・岡田 丈靖)
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 開幕アピール弾!ソフトバンクのリチャード内野手(22)が15日、阪神戦でオープン戦1号を放った。4回2死一、三塁の好機で阪神・西勇の低めシュートをすくい上げて先制3ラン。待望の今季実戦初アーチを左翼席に運んだ。松田宣浩内野手(38)との三塁の開幕スタメン争いは佳境に突入。若き大砲は豪快なスイングで売り込みを続ける。

 バットを一塁側に放り投げて、雄叫びを上げた。リチャードが4回2死一、三塁で迎えた第2打席。2回の最初の打席で右飛に抑えられた阪神の先発・西勇の初球シュートをすくい上げた。バットの先に当たったが、文句なしの一発。先制3ランは左翼スタンドで弾んだ。

 「(バットの先に当たって)折れたと思ったが、いい振りだったので打った瞬間と思いました。出るまで長かったが、いい感じでした」

 トンネルからやっと抜け出た。春季キャンプ中の紅白戦5試合で長打はあったが、一発はなかった。2月22日の西武との練習試合から数えて対外試合出場13試合目、42打席目でようやくリチャードらしい一発が出た。

 藤本監督、王貞治球団会長から期待をかけられている右の大砲候補。この日は長谷川打撃コーチと試合前練習で「企業秘密の特訓をした」と明かした。細かい内容は明かさなかったが、修正を一つ行った。

 打席でバットの先端を相手投手に向ける動きを加えた。そして想定したボールの軌道に合わせたスイングをイメージ。プロ初本塁打を含む2発を放った昨年9月5日のオリックス戦でもしていた。13年に首位打者、最多安打に輝いた長谷川コーチも現役時代に行っていたルーティンだ。結果が出ずに考え過ぎていたが、開幕を間近にして打開策も見えてきた。

 藤本監督は「準備したら打てるってことですね。はい」と愛弟子のオープン戦1号にとひと安心の様子だった。だが、三塁の開幕スタメン決定はまだ先だ。「ここに来て野村勇もいいし、マッチ(松田)もガルビスもいるし。悩みどころです」とさらなる売り込みを求めた。

 「いい形でアピールになったが、まだ上がる。終わらずに上げていきます」とリチャード。残るオープン戦4試合でさらに追い込みをかける。(井上 満夫)

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2022年3月16日のニュース