花巻東・佐々木麟太郎がOB大谷と並ぶ56号 本人が明かす大谷との共通点とは

[ 2022年3月16日 18:46 ]

花巻東・佐々木麟太郎
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 第94回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)に向け、関西に滞在している花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(1年)は16日、神戸市内で行われた育英(兵庫)との大会前最後の練習試合で2本塁打を放ち、OBのエンゼルス・大谷に並ぶ高校通算56本塁打をマーク。両肩手術から復帰した「怪物」はセンバツで「大谷超え」を狙う。

 初の甲子園を控える怪物が、完全復活の咆哮(ほうこう)をあげた。佐々木麟は育英との第1試合でバックスクリーンに一発を放つと、センバツ前最後の実戦となった第2試合で右中間へアーチ。OBのエンゼルス・大谷が高校時代に放った高校通算56号に並んだ。

 高校野球史上かつてないペースで本塁打を量産中。日本ハム・清宮が早実時代に放った高校通算最多とされる111本塁打を更新する勢いを見せるが「本塁打にこだわることなく強い打球を打って、その延長でスタンドに入ればいいなと思っている」とスタイルがブレることはない。

 中学時から大リーグ歴代最多の通算762本塁打を誇る元ジャイアンツのバリー・ボンズ氏を打撃フォームの参考にしている。先輩・大谷のフォームにも「打ち返すというよりは乗せて運ぶというのが自分には合っている。考え方としては(大谷と)一致しているのかなと思います」と共通点を語った。

 「胸郭出口症候群」の症状で中学2年時から腕や手にしびれが生じる中でプレーを続けてきた。それでもわずか1年で積み上げた50本塁打。手術の後遺症を感じさせない完全復活ぶりを見せ、今後は万全な状態でのプレーが見込める。本人も手術後の1月には「体の状態がベストでいけるというのはあまり経験がなかったこと。(自分に)期待してもいいのかなと思います」と言葉を弾ませていた。

 ◇佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県出身の16歳。幼少時から「江釣子スポーツ少年団」で野球を始め、江釣子中では金ケ崎リトルシニアに所属。花巻東では1年春からベンチ入り。1メートル84、114キロ。右投げ左打ち。

 ▽花巻東 1956年(昭31)に花巻商として創立。82年に谷村学院が合併して現校名となる。野球部は創立と同時に創部し、甲子園は通算16勝(夏10勝、春6勝)を挙げ、夏は09、13年の4強、春は09年の準優勝が最高成績。主なOBは菊池(マリナーズからFA)、大谷(エンゼルス)のほかに広島・高橋樹也らがいる。 

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2022年3月16日のニュース