【広島・黒原-大野氏対談(中)】結果積み重ねて、終わってみれば新人王獲れていたという感覚でいたい

[ 2022年3月2日 06:00 ]

大野氏(左)と対談する広島・黒原 (撮影・奥 調)
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 ※対談(上)から続く。

 大野 シート打撃で初めて打者と対戦して11人に安打8本を浴びた。どんな心境でしたか?

 黒原 実際に投げている球が甘いし高いし…。シュートして真ん中周辺に球が集まっていたので、これは止まらんな…と

 大野 ドラフト1位として注目されるプレッシャーもあるよね。シート打撃後に先輩の大瀬良投手から助言をもらったようですね。

 黒原 大瀬良さんの経験をもとに励ましのメッセージというか、お話しをしてもらいました。気が楽になりましたし、野球選手としても、一人の人としても尊敬できる部分がたくさんある方だなと思いました。

 大野 身近にそういう先輩がいると心強いよね。

 黒原 心強いです。自分が成長していく過程に、そういう先輩がいてくれることをすごくうれしく思います。

 大野 ど根性と自分の性格を言い表しているよね。負けず嫌いだとも聞いているよ。

 黒原 負けるのはもちろん嫌です。でも、プロに入ってうまくいくことばかりではないと思っていますし、たくさん失敗をしたり、多くの課題も出てくると思います。そのときに気持ちの部分で負けたり、折れてしまうと成長にはつながらないし、結果も残せないと思います。そういう苦しい経験に負けずに、何とか立ち向かっていければなと思います。

 大野 さらにプレッシャーをかけるようだけど、過去のドラフト1位の森下、栗林が2年連続で新人王を受賞している。そこへの思いは?

 黒原 新人王を獲れたらいいなとは思いますけど、先のことを考えても仕方のないことなので、一試合一試合、確実に結果を積み重ねていくことが大事だと思っています。終わってみれば新人王が獲れていたという感覚でいたいなと思うので、いまはそこまで考えずに試合に出られるなら打者一人一人、一球一球に集中してやっていきたいなと思います。

 大野 リリーフだと、いろんな目標を立てられるよね。こだわりたい数字はありますか。防御率0点台とか!

 黒原 もちろん防御率は低ければ低いほどいいですし、ホールド数もたくさん挙げたいですけど、具体的な数字というよりも、「ここは黒原に任せれば安心」と思ってもらえるような投球をできるようにしたいなと思います。

 大野 では、どういう投球を見せていきたい?

 黒原 ここまでは直球に自信を持ってきました。力のある直球で空振りやファウルを奪って追い込み、直球やカットボール、落ちる系の球で空振りを取っていくスタイルなのかなと思っています。

 ※対談(下)に続く。

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2022年3月2日のニュース