新庄監督オープン戦本拠・札幌D初戦1安打で白星 “サプライズ起用”の選手たちが次々と活躍!

[ 2022年3月2日 20:58 ]

オープン戦   日本ハム1ー0ヤクルト ( 2022年3月2日    札幌D )

<日・ヤ>7回2死三塁、佐藤の先制適時打に大喜びの新庄監督(中央手前)(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 日本ハムは2日、本拠で昨年日本一のヤクルトと対戦。1安打ながら1―0と勝利し、オープン戦2勝目。新庄剛志監督(50)が“サプライズ”起用した選手たちも守備で好プレーを連発。3投手による完封リレーでオープン戦初の札幌ドームでの試合を白星で飾った。

 新庄は試合前、三塁側スタンドで陣取る報道陣のもとへ歩み寄ると「(きょうの)予想オーダーをみんなで考えて、午後5時半までに枳穀マネジャーに出して。当たったら、すてきなプレゼント」と報道陣へ“珍クイズ”を出題。ヒントとして「テーマはね。ちょっとこいつ、このポジション守らせるんだ。なかなか面白いやん」と明かしていた。

 注目のスタメンは浅間大基外野手が「1番・三塁」、五十幡亮汰外野手を「4番・中堅」、郡拓也捕手を「8番・DH」に起用。最も“サプライズ”だったのはプロで外野手経験の無かった田宮捕手が「9番・左翼」で先発起用されたことだった。

 試合は慣れないポジションで起用された選手たちが守備で躍動。0―0の3回、まずは田宮が一死走者なしから塩見の打球をよろけながらもガッチリとキャッチ。新庄監督がベンチで両手を叩いて田宮のプレーを称えると、今度は2死一塁から三塁手の浅間が山田哲の内野安打になりそうなボテボテの当たりを軽快にさばいて3アウト。新庄監督はベンチから飛び出して真っ先に浅間とハイタッチを交わした。

 4回には、この回から五十幡に代わって中堅の守備についた細川内野手も好プレー。1死一、二塁からオスナの打球をキャッチすると、タッチアップを狙った二塁走者の内山壮を見事な中継プレーにより三塁で捕殺。新庄監督はもちろん、スタンドからも大きな拍手が送られた。

 先発の加藤貴は4回6安打ながらも味方の好守備に救われ無失点。2番手の伊藤は3回1安打無失点と安定感抜群の投球を披露した。

 攻撃は6回までノーヒットと振るわなかったが7回に待望の先制点。1死一塁で一塁走者の石井が盗塁に成功。細川の犠打も成功し2死三塁と、この試合初めてチャンスを作ると佐藤龍がフォークに食らい付き、外野と内野の間に落ちる適時二塁打。新庄監督はベンチ前で飛び上がって喜んだ。

 1点のリードを奪うと8回からは吉田輝投手が3番手としてマウンドへ。8回は3者凡退に抑えると9回も続投。2死一塁となったところで新庄監督が動き、遊撃手の石井と二塁手の佐藤龍のポジションをチェンジ。石井が二塁、佐藤龍が遊撃に入った。

 吉田輝はここから2者連続四球で2死満塁のピンチを迎えるも、荒木を三ゴロに抑え試合終了。加藤貴、伊藤、吉田輝による完封リレーが決まって、新庄監督就任後初の札幌ドームでのオープン戦を白星で飾った。

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月2日のニュース