DeNA・斎藤隆コーチ、小脳の脳梗塞で入院していた 「不幸中の幸い」早期発見で先月26日に退院

[ 2022年3月2日 05:30 ]

三浦監督と話す斎藤コーチ(左)(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNA・斎藤隆チーフ投手コーチ(52)が1日、小脳の脳梗塞を発症していたことを明かした。体調不良を訴え、2月19日から沖縄県内の病院で検査入院していた。この日、横浜スタジアムでの全体練習で復帰。「19日の夕食時に座っていたらフラフラと違和感があった。トレーナーが対応してくれ、タクシーで病院に行ったら小脳の脳梗塞と診断された」と明かした。

 球団の対応が迅速で大事には至らなかったという。「不幸中の幸い。ラッキーだった。大事に至らず少しフラつくことがあるが、吐き気とかもなく落ち着いている」と続けた。

 同26日に退院し、今後は川崎市内の病院に通院して経過観察し、休みを取りながら指導する。今週はオープン戦4試合中、2試合でベンチ入りを予定。「一緒に戦いたいし、無理は承知で段階を踏んで完全復帰を目指します」と力を込めた。三浦監督も「本人と話しました。状況を見ながら慣らしていく」と説明した。球界では長嶋茂雄氏が日本代表監督時代、アテネ五輪目前の04年3月に脳梗塞で倒れた例などがある。

 98年の日本一に貢献した斎藤コーチは、今季から古巣に17年ぶりに復帰。沖縄・宜野湾キャンプでは初日から精力的に指導していた。(大木 穂高)

 ▽脳梗塞 脳の血管が詰まって血液の流れが滞り、酸素欠乏や栄養不足で脳細胞が壊死(えし)する病気。手足の運動障害や意識、言語障害などの症状がある。再発しやすいとも言われ、血液の固まりを溶かす薬を服用し、血液の流れを回復させる血栓溶解療法が主流。

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2022年3月2日のニュース