広島 帰ってきた新主将・野間が逆襲の適時打! 外野争い超激化「明日からいいアピールできるように」

[ 2022年2月26日 05:30 ]

紅白戦 ( 2022年2月25日    沖縄・コザしんきん )

3回2死一、二塁、中村奨の適時二塁打で本塁に向かう野間(左は小窪コーチ)(撮影・奥 調)
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 広島・野間峻祥外野手(29)が沖縄2次キャンプ最終クール初日の25日、紅白戦で13日ぶりに実戦復帰し、同点適時打を放って出遅れからの逆襲をアピールした。コンディション不良もあって沖縄では初実戦。26日の巨人とのオープン戦初戦(那覇)で今春初めて対外試合に出場する予定だ。再び外野の定位置争いに戻ってきた新主将がキャンプ最終盤からの巻き返しを誓った。

 ほんの少しの前進だとしても、巻き返すための一歩にはなった。野間が沖縄2次キャンプでは初となる実戦出場。「狙った球をもう少し良い反応で打てるようにしないと…」。2打数1安打1打点と存在感を示しながら、ここまでの出遅れを思えば表情は硬かった。

 前回実戦は12日の紅白戦以来で日南1次キャンプまでさかのぼる。沖縄ではコンディション不良により対外試合の出場回避が続いていた。そして、13日ぶりの実戦復帰。小林に1打席目は三邪飛に抑えられたものの、続く3回2死二塁で内角直球を左前に落とす同点適時打を放って意地を見せた。

 「1打席目は体の開きが早かった。少し詰まってもいいかな…ぐらいの気持ちで入った。それがいい結果になったのは良かった」

 今季から務める野手主将としての仕事を果たせずにいた。新型コロナ陽性者と接触したことで、春季キャンプインはマツダスタジアムで迎えた。沖縄ではコンディション不良を発症。軽症ながら大事を取り、遠征への同行が認められなかった。

 「やっぱり焦る気持ちはあった。(試合に)行きたいけど、ケガをしたので我慢をしないといけない。主将という立場で試合を休んでいていいのか…という気持ちが強かった」

 実戦に出られない間に外野争いは先に進んだ。新人の中村健と末包は打力でアピール。一騎打ちで中堅を争うはずだった宇草が中堅として固定されている一方で、野間は紅白戦に右翼で出場した。ただし、河田ヘッドコーチは「野間はセンターの経験があるし、いまは皆がいろんなところを守れるようにしている段階。レギュラーは決まっていない」と主張。外野争いの横一線を強調して、さらなるアピールを求めた。

 「実戦を離れて遅れている。明日からいいアピールができるように自分のできることをしっかりとやっていきたい」。以前から泥くさい主将像を掲げてきた。出遅れから食らいついて巻き返す姿もさらけ出していく。(河合 洋介)

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2022年2月26日のニュース