ヤクルト村上、実戦2戦目で最速弾 コロナから復帰 1軍合流早めて志願の出場

[ 2022年2月23日 05:30 ]

練習試合   ヤクルト2―6楽天 ※特別ルール ( 2022年2月22日    浦添 )

<ヤ・楽>4回1死、左中間にホームランを放ってベースを回る村上(撮影・篠原 岳夫)
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 心配無用だった。ヤクルト・村上が持ち味の逆方向へ豪快なアーチ。今季初実戦となる楽天との練習試合で、左中間席に運んだ。実戦2打席目での「1号」はプロ最速弾だ。

 「打席に立てたことが一番良かった。相手と勝負する感覚を意識して臨んだ」

 4回1死。安楽の外角144キロ直球を仕留めた。昨年の1号は、2月26日の実戦20打席目だった。1月下旬に新型コロナウイルスに感染し出遅れ、2軍キャンプを経て19日に1軍に合流したばかり。高津監督は当初は無理させず、1軍合流は3月以降という青写真を描いていた。当初より早まった合流後も「1カ月後(の開幕)に合わせればいい。無理する時期ではない」と手綱を引き締めていたが、村上自身が「実戦感覚を取り戻せるように」と志願して出場。その初戦の一振りで不安を一掃した。

 初回2死一塁の第1打席は金メダルを獲得した東京五輪でチームメートだった田中将と対決。真ん中の141キロツーシームを引っ張り、一ゴロに倒れていた。「ちょっと引っ掛けた」と自己分析。「打つ打たないではなく、修正できたのがよかった」と次打席で反省をすぐに生かし、微調整できるのが、昨季39本塁打でリーグMVPにも輝いた理由だ。

 主砲の一発に高津監督も「ちょっとびっくりしました。打つとは思ってなかったので」と驚き。視察した広島・土生翔平スコアラーは「格が違う」と舌を巻き、DeNA・有働克也アナリストは「どうやって抑えるか」と頭を悩ませた。

 「開幕戦でコンディションを一番にすることが大事」と村上。実戦を重ね、さらに調整を進める考え。今季もツバメの4番は不動だ。(青森 正宣)

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