守護神復活の予感! 広島・中崎が1回3Kで無失点 2月で、はや150キロ!あの頃の直球が戻ってきた

[ 2022年2月23日 05:30 ]

練習試合   広島2-8DeNA ※特別ルール ( 2022年2月22日    沖縄・宜野湾 )

<D・広>7回に登板した広島・中崎は無失点に抑えベンチに戻る(撮影・奥 調)
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 広島・中崎翔太投手(29)が22日、DeNAとの練習試合に登板し、3三振を奪って1回無失点に抑えた。球速は今春最速となる150キロを計測。不振に悩まされてきたリーグ3連覇時の守護神が完全復活を予感させる快投を披露した。

 打者に向かう迫力が、あの頃の中崎と重なる。「直球は少しずつ良くなってきていると思います」。思う存分、腕を振って生まれた1回3奪三振に復活の予感が漂っている。

 今春2度目の対外試合登板は、2―8の7回に巡ってきた。先頭の神里は内角低め直球で空振り三振に仕留め、5球中4球が直球と押し込んだ。続く楠本もフルカウントから内角低め直球で空振り三振。牧には左前打を許した後、細川をカウント1―2からの内角直球で見逃し三振に片付けた。最速は150キロに届き、三振の結果球は全て直球。球威、制球ともに抜群だった。

 「今日に関しては直球だけでしか(カウントを)つくれていないので、変化球で勝負できるようにしていかないといままでと一緒になる。そこはより一層取り組んでいきたい」

 あえて変化球に触れるところに、直球への手応えが見え隠れする。佐々岡監督も「直球中心に投げていたし、力があった」と球威を高く評価した。指揮官は以前から中崎を救援強化のキーマンに挙げており「こういう球を投げてくれれば、勝ちのところに入ってきてほしいな…と思いますけどね」と言及。勝利の方程式の一員として期待を隠さなかった。

 右膝や右上腕部の手術を受けるなど直近2年間は計10試合登板のみに終わった。一転、今春は開幕1軍入りをかなえて元守護神の復活を印象づけるどころか、抑えの栗林につなぐ「7、8回」の有力候補に上がるまでに評価を取り戻している。

 「結果はよかったですけど、内容がいいとは思っていない。それ(勝ちパターン)にふさわしい投球をしていけるように(内容も)積み重ねていければと思います」。抑えを務めていた当時から春先はスロースターターだった。それだけに2月下旬の150キロに、今季にかける悲壮な決意が込められていた。(河合 洋介)

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