ソフトバンク・正義 2月22日にもう自己最速156キロ「ストレートが軸」 藤本監督も合格点

[ 2022年2月23日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク4-2西武 ※特別ルール ( 2022年2月22日    宮崎・アイビー )

<ソ・西>2回無失点の好投を見せた田中正義(撮影・岡田 丈靖)
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 圧巻の2回パーフェクト!ソフトバンクは22日、今季初の対外試合となった西武との練習試合に4―2で勝利した。先発した田中正義投手(27)が自己最速タイの156キロをマークするなど、2回完全の好投で猛アピール。プロ6年目でまだ1勝を挙げられていない「未完の大器」が開幕ローテーション入りへ前進した。

 今年の直球はひと味違う。初回1死、田中正が外崎へ投じた4球目。球場表示は自己最速タイの156キロを示し、スタンドはどよめいた。自慢の直球を25球中17球投げ、2回パーフェクト。「ストレートは良かったので押していけたかな」とうなずいた。

 初回からアクセル全開だった。先頭の鈴木、外崎を2者連続三振に仕留めるなど3人で料理。2回は2人合わせて619本塁打の山川、中村を直球で詰まらせ、いずれも右飛に斬った。

 「テンポ良く投げられたことが一番良かった。直球で差し込んでいけたので手応えは感じている」。カットボールや110キロ前後のカーブなど投球の幅を広げる球種に挑戦してきたが、「結果が求められる立場。ストレートが軸になるのは間違いないので、そこは捨てないように」と原点を見つめ直し、主力が並んだ西武打線を圧倒した。

 17日の紅白戦ではボール先行でテンポが悪く、3回を投げて2四球で1失点。反省を生かし、この日は打者6人中5人が初球ストライクだった。「(ストライクが)先行すれば自然とテンポが良くなる。自信を持って投げたいし、打者にとって嫌な投手になりたい」と手応えを得た。対外試合の初陣を飾った藤本監督は「直球が強かった。空振りを取れているし、まだまだ速くなるでしょう。この時期にあれぐらい投げられたら十分。テンポも良かったし。合格」と高評価した。

 今キャンプから着用しているゴーグル姿が浸透しつつある田中正は「ガムシャラに腕を振っていくだけ。とにかくアピールできるものを出せるように」と視線を上げた。16年ドラフトで5球団が1位競合した右腕。開幕ローテーション入りへの視界は良好だ。(福井 亮太)

 【田中正義 ここまでの経過】
 ▼21年11月 秋季宮崎キャンプで存在感を示し、藤本監督から投手MVPと評価される。
 ▼22年1月 エース千賀らと自主トレを行い、投球フォームに手応えを得る。
 ▼2月1日 春季宮崎キャンプ初日からブルペンで60球を投げ込む。
 ▼同3日 フリー打撃に初登板。
 ▼同8日 シート打撃に登板し、110キロ台のカーブを披露。
 ▼同12日 視機能補助効果があるゴーグル着用して紅白戦に先発し、2回無失点。
 ▼同17日 2度目の紅白戦登板で3回3安打1失点。

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2022年2月23日のニュース