“中嶋マジック”今年もあるか! オリのドラ5・池田が二塁打デビュー 目標の開幕1軍へ前進

[ 2022年2月23日 05:30 ]

練習試合   オリックス4-12ロッテ ※特別ルール ( 2022年2月22日    宮崎・SOKKENスタジアム )

<オ・ロ>9回無死、池田陵真は左線二塁打を放ち、二塁ベース上でドヤ顔(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスのドラフト5位・池田(大阪桐蔭)が22日、1軍では今春最初の対外試合だったロッテとの練習試合に抜てきされ、二塁打デビューで猛アピールに成功した。「7番・DH」でフル出場。中嶋監督の起用に堂々と応えた。

 「すごくいい投手。何とか気持ちで打とうと思っていて結果につながって良かった」

 9回先頭の最終4打席目。昨季37試合の1軍実績がある東妻に追い込まれてから4球目の外角スライダーに食らいつき、左翼線を破った。安打は1本でも打席内容が濃い。7回は土肥から四球。昨季開幕投手の二木と対戦した3回先頭でもファウルを重ね、9球投げさせた二飛だった。

 「何とか粘って投げミスを待ったが、制球ミスが全然なくて…。そういった投手を打たないといけないし、どうやったら打てるか考えてやっていきたい」

 大阪桐蔭3年時は主将を務め、高校通算25発。中嶋監督は「選球眼もしっかりしていたし、自分の間で打席に立てている。非常に内容がいい」と評価し、「取り組んでいることができているなら、積み重ねてほしい。全員が全員“いい!”って言ってくれたらいいですよね」と期待を膨らませる。昨季は高卒2年目の宮城や紅林らを登用し、同1年目の来田も7月に1軍デビューさせた“中嶋マジック”を考えれば、開幕1軍の芽もゼロではない。誰より本人が可能性を信じていた。

 「そこを目指してやっているので、そうなれるように。まだまだ力不足なので、しっかりアピールしていきたい」。趣味は筋トレ。背筋強化の「デッドリフト」の重量は230キロでエンゼルス・大谷(225キロ)も超える。まだ幼さが残る顔立ちの18歳。開幕1軍の扉をこじ開けるか、注目だ。
 (湯澤 涼)

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2022年2月23日のニュース