江川卓氏 警察官にピストル向けられて「ゾッとしました」 アメリカの野球留学時代を振り返る

[ 2022年2月23日 19:30 ]

江川卓氏
Photo By スポニチ

 野球評論家の江川卓氏(66)が23日、自身のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」で1年間のアメリカ留学時代を振り返った。

 法政大学の4年生だった1977年のドラフトでクラウンライターライオンズ(現西武)から1位指名を受けた江川氏。しかし巨人入りを熱望していた江川氏は入団を拒否。法政大学卒業後の進路は「社会人野球」「ハワイで1年間練習」「アメリカに1年間の野球留学」の3つがあり、「アメリカ留学」を選んだ。

 「社会人野球」を選択した場合は東京芝浦電気(現東芝)に進むことが決まっていた。しかし「2年間社会人野球をしなければいけない。社会人野球が終わってから、またドラフトされてプロに入ると24、25歳になるので寿命的に難しいのではないか」と断念。「ハワイで1年間練習」についても「元木さんが1回やりましたけど、これは調べたら練習する人数がいない。ピッチャーってのはいろいろボールを投げないといけないので、行っても練習として不足するんじゃないかなと思って」と諦めた。

 江川氏は大学時代に日本代表としてアメリカの大学生と対戦した経験もあり、「向こうの大学ですね。大学を卒業してから行きますので練習生としてUSC(University of Southern California)が受け入れてくれるということになったので、そこにしようか」とアメリカ行きを決めた経緯を明かした。

 アメリカでは日米野球で対戦したことがある選手と4月から6月の3カ月間ルームシェア。練習では打撃投手や、チーム内だけの練習試合で投げていた。そして7月から9月の3カ月間はアラスカに場所を移して「アラスカサマーリーグ」に参加し、メジャーリーグの卵たちと対戦して腕を磨いていたことを振り返った。

 カリフォルニアでの思い出を聞かれた江川氏は「車の免許を取ったこと」。初めて買った車は「BMW」。その車で「ラスベガスに何回か行きましたけど」とし「ラスベガスの帰りにパトカーに捕まって。後ろから何て言われたんだろ。英語忘れたな。『そこに車を停めろ』みたいな」と指示されたという。

 車から出てくるように言われて慌てた江川氏は「(ジャケットの)内ポケットにパスポートが入ってましたから、手を入れたんですよ。パスポートを出そうと思って」と動いた。すると、この行動を見た警察官は「Hands up!!」と言いながらピストルを向けた。江川氏は「撃たれると思って。その瞬間(ピストルを)構えられた時はゾッとしました」と恐怖体験を振り返った。

 その後、警察官から「今、スピード出したよな」と言われて「英語を間違った。本当はI didn't knowと言わなきゃいけないやつを、『I don't know(知らねえ)って言っちゃったんですよ』」と痛恨の言い間違い。それでも誤解は解けて無事に解放された。江川氏は「過去形の大事さというのを学んだ」と笑いながら「怖かったですね。でもいい思い出ですよ」と懐かしんだ。

続きを表示

2022年2月23日のニュース