阪神・藤浪 5失点炎上 開幕2戦目へ調整途上…次回登板「修正能力」見せてくれ!!

[ 2022年2月6日 05:30 ]

オープン戦   阪神2-8楽天 ( 2022年3月5日    甲子園 )

初回から苦しい投球となった藤浪(左端)(撮影・大森 寛明)
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 藤浪が今年初めて立った甲子園のマウンドで初回から苦しんだ。小深田、鈴木大に中前へ連打され、山崎の送りバントに対しては自らの失策で傷口を広げた。マルテの野選、銀次の中前適時打、そして、小郷に押し出し四球。1死を取るまでに36球を費やし、打者一巡で3点を奪われた。

 「得点圏やピンチが多かったので、疲れました」

 3回にも3安打を許して2点を追加された。4回で計100球を投げて7安打5失点。本拠地のファンに進化した姿を見せることができずに終わった。9人の左打者を並べた楽天打線に、センター返しを徹底された。7安打のうち6本が中堅方向。150キロ超を痛打されたのが5本を数え、球威だけで圧倒することはできなかった。

 「ライト(軽く)に気持ちよく振られた。相手のリズムで打たせてしまった感じだった。もうちょっと、外のカットとかツーシームとかを広く使えれば良かったかなと思う」

 先発一本で勝負をかけた10年目。話題を集めた巨人・菅野との呉越同舟自主トレでは技術を高め、メンタルでも収穫を得ていた。キャンプでは投手MVPに選ばれるなど確実に進んできた今春。初めての“炎上”という形で甲子園は課題を突きつけた。

 矢野監督も「全体的には悪くない。でも155キロ出ていても、バッターは速さを感じてない。左(打者)どうこうじゃない。これを悪くなかった…で終わらせたら、次の目指すところには行きにくくなる」と制球や緩急を含めた総合力の発揮を求めた。

 4回はカットボールを勝負球にして3者凡退。ヒントはある。「相手の嫌がるピッチングをいろいろ工夫していきたい」と次を見据えた。もちろん、開幕第2戦を任せる首脳陣の構想は消えていない。課題をクリアし、修正能力を見せるときだ。 (鈴木 光)

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