日本ハム・万波 “メジャー級”の豪快な一発で新庄監督への猛アピール成功

[ 2022年2月6日 05:30 ]

左中間場外本塁打を放つ万波(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの万波中正外野手(21)に、“メジャー級”の豪快な一発が飛び出した。1軍(名護)キャンプ第2クール初日の5日、実戦形式の打撃練習で場外弾を含む柵越え2発をマーク。6スイング中3本の本塁打性の当たりを放つなど、新庄剛志監督(50)の前で猛アピールに成功した。きょう6日は、今季初の実戦となる紅白戦が行われる。

 衝撃的な一発に球場が一瞬、静まり返った。万波の4スイング目。左中間場外へ打球が消え去るのを確認すると、拍手が湧き起こる。谷川の高めに浮いた直球を見逃さず、豪快に叩き込んだ。「まだまだミスショットはあるが、ボールをコンタクトすることについては精度が上がっている」と手応えを口にした。

 5スイング目にはバックスクリーン直撃の弾丸ライナーの一発。3スイング目は右翼フェンス直撃でわずかに届かなかったが、この日放った3本は、いずれも本塁打性の当たりだった。これには大リーグのメッツ、ジャイアンツでプレーした新庄監督も「彼はザ・メジャーリーガー」と、目を丸くしながら絶賛した。

 昨季は6月13日の横浜戦(札幌ドーム)で今永からプロ初本塁打を放つなど49試合の出場で5本塁打をマークした。飛距離に自信はあるが、確実性を求める今季は指揮官から「ボールの上っ面を削り取るようなイメージで振った方が、メジャーの速い投手にも対応できたよ。やってみて」と、経験談からの助言も受けてきた。

 本職は外野だが、新庄監督は万波について「三塁に置こうとしている」と言及。この日は「中学1年以来」という三塁守備にも挑戦し、打力を生かすために貪欲に定位置奪取を狙う。今季最初のアピールの場となるきょう6日の紅白戦へ、万波は「守備、打撃、走塁にしてもありのままの自分を見せたい」。高卒4年目、秘めた力を持つ男に今季大ブレークの予感が漂う。(清藤 駿太)

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2022年2月6日のニュース