DeNA・三嶋 内角制球UPへ!“えぐる”感覚磨く「“当たっちまえ”と思って投げた」

[ 2022年2月6日 05:30 ]

ブルペンで投球練習する三嶋
Photo By 代表撮影

 【キャンプ追球 ここにFOCUS】DeNAの三嶋が今キャンプ2度目のブルペンに入ると木塚投手コーチが右打席に立った。50球の大半が直球。「“(球が)当たっちまえ”と思って投げた。右打者の内角にボールを投げる。その感覚は打者が立たないと分からない」と言った。

 この日まででブルペン投球で打者を立たせたのは三嶋のみ。まだまだ調整途上のキャンプ序盤で、ストライクではなく内角にボール球を意識して投げる投手は少ない。なぜか。理由は昨季の被打率に隠されている。全球種の総計では左・313、右・255だが、直球に限ると左は・321ながら右は・327まで跳ね上がる。

 要因は分かっている。内角への制球力の甘さだ。弱点克服に向けて、内角をえぐる意識を体に刻み込むためには打者が必要。3日の初ブルペンでもオースティンが打席に立った。

 昨季は59試合で23セーブを記録も防御率4・08。終盤は守護神を外された。「去年あれだけ打たれた。僕は腕を振ってなんぼ」と三嶋。プロ10年目の危機意識がそこにあった。
 (大木 穂高)

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2022年2月6日のニュース