コロナ下の中日 オンラインで選手指導 現場コーチ4人だけの非常事態、総動員で乗り切った

[ 2022年2月6日 05:30 ]

<中日春季キャンプ>打撃練習を終えた(右から)根尾、石川昂は、オンラインで指導を受ける(撮影・椎名 航)
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 中日は5日、新型コロナウイルス陽性判定を受けた立浪和義監督(52)、西山秀二バッテリーコーチ(54)の2人をはじめ1軍首脳陣全員が隔離される中、1軍北谷組キャンプを行った。参加した39選手に対し、代行指揮の片岡篤史2軍監督(52)を含みコーチ陣はわずか4人。コロナ下を象徴する非常事態となったが、中村紀洋打撃コーチ(48)がリモートで打撃指導するなど総動員で乗り切った。

 「1軍の監督、ヘッド、コーチと連携を取っています。リモートで見ながらコーチの意見も聞けますし、スムーズにできたと思う」

 片岡2軍監督が明かしたように、難局を救ったのはオンラインだった。中村紀コーチが映像を見ながら、ビデオ通話を通じて選手に直接アドバイス。テークバックの際に間(ま)をつくることを指導されたドラフト1位のブライト(上武大)は「ありがたいです。当分、教えていただけないと思っていたので」と感謝した。

 「それでできないということじゃなく、その中でやりくりしていくことが大事」

 自身も感染による隔離から復帰初日となった片岡2軍監督は、多忙な一日を前向きに振り返った。人手不足を補うように、約1時間にわたり内野ノック。ティー打撃の際にはボールを上げ、球拾いも率先する姿があった。

 立浪監督ら全1軍首脳陣がそろうのは最短でも第3クール2日目の11日。ピンチは続くが一枚岩で選手の成長を促していく。

 ◇中日首脳陣のコロナ感染者及び濃厚接触者疑い
 <コロナ感染>立浪和義監督、西山秀二バッテリーコーチ
 <濃厚接触者疑い>落合英二ヘッド兼投手コーチ、大塚晶文投手コーチ、中村紀洋打撃コーチ、森野将彦打撃コーチ、荒木雅博内野守備走塁コーチ、大西崇之外野守備走塁コーチ、小笠原孝2軍投手コーチ、英智育成野手コーチ

《大野雄 首脳陣気遣う「一人で練習できる人たちばかり」》
 投手陣は参加した21選手に対し、山井2軍投手コーチが一人で指導に当たった。ただ、アクシデントはなく、ベースランニング、ブルペンでの投球練習など順調にメニューを消化。投手キャプテンの大野雄は「一人で練習ができる人たちばかり。(首脳陣が)グラウンドに帰ってこられた時に成長した姿を見せることができれば。なので安心してホテルにいてください」と気遣った。

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