阪神・淡路大震災から27年 淡路島出身の阪神・村上「しっかりやらなきゃいけない」

[ 2022年1月18日 05:30 ]

練習前に黙とうを捧げる佐藤輝(左から5人目)ら阪神の選手たち(撮影・大森 寛明)
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 1995年1月17日に発生し、6000人超の犠牲者を出した阪神・淡路大震災から27年となったこの日、阪神は鳴尾浜球場で黙とうをささげた。佐藤輝、青柳、新人7人ら選手、球団関係者を合わせて約50人が出席した。

 震災当時、西宮市内で被災した谷本修球団副社長(57)は「地域のみなさんに受け入れられてのプロ野球球団。その思いを持ってプレーしてほしい」と願った。コロナ下で、あらゆることに制限がかかる現状も加味し、「社会に元気を与えられるようにしたい。あの日を忘れずに」と使命感を口にした。

 節目の一日を、新人はプロになって初めて迎えた。ドラフト1位の森木は「多くの方がつらい思いをしたと思う。自分たちが明るい未来をつくっていけるように、野球を通して貢献できれば」と決意を示した。

 埼玉県鴻巣市出身のドラフト3位・桐敷は小学5年の11年に、東日本大震災が起きた。大きな揺れを体験し「一生忘れないような感覚だった」と振り返る。これまで多くのアスリートが、困難な状況の人を励ましてきたように、「自分もエールを送ることができれば」と活躍を誓った。

 2年目右腕の村上は、兵庫県南あわじ市出身。傷痕が大きかった淡路島の生まれとあって、「しっかりやらなきゃいけない」と気持ちを引き締めた。この3人をはじめ、震災後生まれが多くなったものの、被害が大きかった地域の球団としての役割を、どの選手も感じていた。(倉世古 洋平)

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2022年1月18日のニュース