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パイレーツ・筒香 地元・和歌山県橋本市に球場建設 子供たちの夢へ総工費2億円自ら出資

[ 2022年1月18日 06:00 ]

パイレーツの筒香(AP)
Photo By AP

 パイレーツ・筒香嘉智内野手(30)が出身地の和歌山県橋本市に野球場と室内練習場の複合施設「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY(筒香スポーツアカデミー)」の建設を進めていることが17日、分かった。19年から同市のスポーツ推進アドバイザーを務め、かねて野球場の必要性を訴えていた。総工費の約2億円は自ら出資し、今夏に完成予定。2年後には少年野球チームも結成する予定だ。

 筒香が野球場を造る。その地域出身の選手にちなんで名を冠した野球場は少なくないが自ら出資は異例。本紙の取材に「ベイスターズ時代から子供たちが本当の意味で野球を楽しみ、成長できる環境の必要性を感じ、自分なりに発信してきましたが、その思いを実現するため故郷の橋本市にスポーツアカデミーを造ることを決断しました」と明かした。

 筒香は毎オフ、イベントなどで勝利至上主義からの脱却や指導者の改革などを提言してきた。同時に自身が幼少期に野球やサッカーなどで足腰を鍛えたような遊び場が失われつつあることを憂慮。これまで「橋本は野球場がないので一つ造ってもらわないといけない」などと訴えてきた。

 同アカデミーは敷地面積3万平方メートルで両翼100メートル、中堅120メートル以上の広大なメイン球場1面と内野のみのサブグラウンド、さらに室内練習場も完備する。室内練習場は既に完成し、メイン球場は今夏の完成を目指しており、筒香は「グラウンドは自分の原点のドミニカ共和国で見たような質素なものですが内外野に天然芝を張って子供たちが思い切りボールを追いかけられるようにしようと思っています」と言う。15年に武者修行したドミニカ共和国で学んだ野球を楽しむ大切さ。その思いが込められる。

 筒香は「大勢の子供たちが野球の楽しさを知り、高校、大学だけでなく生涯を通じて楽しめるスタートになるような場所にしていきたいです」と青写真を描く。2年後には少年野球チームも創設予定。地域振興と同時に減少傾向が続く競技人口の増加にも一役買う。

 《脱・勝利至上主義など提言》筒香はDeNA時代の15年オフにウインターリーグ参加のために訪れたドミニカ共和国で、現地の少年野球チームが心の底から楽しんで練習している姿を目の当たりにしたことがきっかけで脱・勝利至上主義や指導者の改革を訴えるようになった。17年に堺ビッグボーイズ小学生の部のスーパーバイザーに就任し、19年には日本外国特派員協会での会見でトーナメント制、球数制限などについて問題提起。このオフも高校野球で使用される金属バットについて「重さや直径、反発係数を規定することが大事」と訴えている。

 ◇21年の筒香 メジャー2年目はレイズで開幕を迎えたが、26試合で打率.167、0本塁打、5打点で5月に戦力外。その後に移籍したドジャースでも結果が出なかったが、8月中旬から加入したパイレーツで真価を発揮。9月以降にスタメンに定着し、43試合で打率.268、8本塁打、25打点をマークして22年の契約を勝ち取った。

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