若手もベテランも「挑戦の秋」 期待に胸が弾む阪神・矢野監督語録

[ 2021年11月13日 05:30 ]

<阪神秋季練習>高寺(右)と話す矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 【12日の阪神・矢野監督語録】

 ▼才木が手術から復帰
 「いいボールが行ってたんじゃない。順調に来ているって話は聞いていた。今の時期に、これだけ投げられるというのはね。来季のどこかで帰ってきてくれるんじゃないかなって期待もできるタイミングだと思う。強いボールも投げられていた。楽しみが増えたかなと思います。もともと期待しているピッチャー」

 ▼期待の戦力
 「もちろんなれる。体的に大丈夫となれば、もちろん戦力になれる能力は十分に持っている」

 ▼原口が外野に本格挑戦
 「キャッチャーというよりは野手で勝負したいということなんでね。フミの気持ち、選手の気持ちというのを大事にしたいと思っている。キャッチャーがいないっていうときにはフミ頼むぞっていうことにもなると思う。でも基本的には野手で、来季は勝負したいということだったんでね。気持ちを尊重してやっていこうということ。すごいよね。普段からすごいけどさ。やるって決めたら、すごい準備をするしさ。あいつの姿勢には本当に頭が下がるっていうかね。まだうまいわけじゃないけど。そういう気持ちでやるっていうのは本当にすごいなと思う。まずは打つことをね。いろいろ取り組んでいるんでね。もっとうまくなりたいというのは常に持って取り組んでいるのはよくわかる。やっぱり打つってことが一番アピールするポイントだと思う。その中でしっかり守備の方もレベル上げていってくれれば、ファーストであったり、外野というのもね。どこまで伸びてくれるかわからないけど、ゼロではないんでね。チャレンジしていってくれたらいい」

 ▼大山と会談
 「満足のいくシーズンではないけどいいとこも絶対あったと思う。どんなところが良かったというのと、俺ら的にもこんな所が良かったなというところもある。逆に言うと良くなかったというとこもあるからね。そういう話も聞いたり、気持ちも聞いたりして、俺らもこういうところは良かった、こういうところはもうちょっと上げていきたいよねという、そういう確認をしていくことでね。共通して見える、こういうところ上げたら良くなる可能性というのは高くなるんじゃないかなと。漠然と言えばボール球を、どう振らないかってのは共通している。悠輔も我慢できるようにやっぱり頑張りたいなと。スコアラーさんや北川や(新井)良太や俺から、バッティングコーチから見た目線と、俺はキャッチャーから見たらこういうふうにされたら嫌だよとか、こういうふうな気持ちで臨んだ方がいいんじゃないとか、技術って多分ずっと高めていこうということはすると思うんだけど、どうしてもそういうところって踏ん切りがつかない部分もある。そういうところで俺は野村さんに、そこを変えてもらったからね。何年かやっていく中でそういうものを取り入れるというのはマイナスではない。全員に全員そんなことをやる必要もない。このピッチャーは苦手だなとか、高いレベルのピッチャーだったら全部打ちにいっても全部打てないわけじゃん。そういうところでは考えてやっていくことで変えられる。伸びしろっていうのは、だいぶんあるんじゃないのかというところで共通した。そこに本人も納得してね。そういうふうに取り組むのと、お前やれよというのでは、本人のやる気持ちというのも全然違う。だから正直に話しをしてね。秋にやることと、春に向けてやっていくことというのが見えてくるんじゃないかなと。やろうとしてもできないこともある。どうしていくかというのを話していければね」

 ▼大山も納得
 「打席に立つと割り切りができないんだよね。なんであんなに低いボール球を振るねんってテレビを見ていたら思うけどね。打席から見たら振っちゃうんよ。真っすぐに見えちゃうんよ。振らんかったらって思うけど、でも客観的に見たりしたらフォークとかスライダーがボール球で、そこらへんに来るぞって思うけどね。データ的なことも含めて根拠を自分で高めて、それでここはこういうボールで来るんじゃないかというのをね。やっぱり勝負していかないと。相性の悪いやつはずっと相性の悪いままになっちゃうからね。そこを変えるためには、そういうことをやっていくことで俺も3割を打たせてもらえたりね。自分は3割を打てるなんて、その当時は思わなかったけど、やっぱりそういうところから打てた。技術はみんな勝手にやる。今まで対戦の確率が悪くて何もしないよりは、そこで勝負している方が確率は上がると思う。それは野村さんに言われたんだけどね。ある意味、勝負して自分で根拠を持っていったんであれば、見逃し三振でも仕方ないだろうってね。でも、それは解説の人は何で振らないんですかねって言うのは言うじゃん」

 ▼高寺に直接指導
 「現状、一番下手だからさ。なんか見たくなるんよ。ちょっとやったらちょっとうまくなるからさ。良くなったなと思うから。守備なんかはまだまだ下手くそだから。でも能力はめちゃくちゃある。足もあるし、バッティングなんかめちゃくちゃいい。盗塁なんかまだまだ超未熟だからね。伸びしろはめちゃくちゃあるよ。面白い選手だと思う。伝えられることは伝えていこうと思うし、いい顔でやり出しているから。でも、守備がやれないと4打席立てないんでね。『来年、盗塁何個するねん』って言ったら、『20個する』って言っていた。俺からの要望は『40個トライしろ』って。『企画を40個したらいいから。失敗から学べる。盗塁を20個することも大事だけど、40個チャレンジしてこい』って。40個チャレンジしようと思ったら、試合にも出ないといけないし、打率も上げないといけない」

 ▼秋季練習でステップアップ
 「ベテランが伸びないとは思っていない。伸びるけど、若い選手は吸収力が高い。刺激を与えてあげれば、伸びると思う。チームの競争が激しくなれば、竜平(小幡)だって良くなっているし、黙っていないだろう。それがチームのいい循環になるはずなんでね。今のうちにいい刺激を与えたいなと思って見ている。おもしろいよ。身体能力的にはすごくある」

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