エンゼルス・大谷 復調マルチで自身2度目100安打!5日、6勝目へ先発登板

[ 2021年8月5日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス11―3レンジャーズ ( 2021年8月3日    アーリントン )

<レンジャーズ・エンゼルス>7回、ゴスリンの右前打で生還した大谷(左)はJ・イグレシアスの出迎えに笑顔(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が3日(日本時間4日)、レンジャーズ戦で弾丸二塁打を含む2安打で勝利に貢献。ここ数試合の不振から復調して今季30度目のマルチ安打でメジャーでは2年ぶり2度目のシーズン100安打に到達した。右手親指を痛めた影響で中8日の間隔を空けて4日(日本時間5日午前9時5分開始)の同戦に先発予定。6勝目を狙うマウンドに向けて弾みをつけた。

 大谷のバットから久しぶりに「弾丸」が放たれた。5回、カーブを叩いた打球はあっという間に右翼線へ。この試合の全打者の最速の打球速度109・9マイル(約179キロ)だった。両リーグトップ独走の今季65本目の長打となる二塁打は8月初安打。大きなストライドで二塁に達した。

 前日、ジョー・マドン監督は大谷の打撃の状態について「オールスター戦後は小休止しているのかもしれない」と話していたが、そんな周囲の不安を払拭した。7回は今季5位相当の秒速30・2フィート(約9・24メートル)の快足を飛ばして二塁内野安打。今季30度目のマルチ安打で2年ぶり2度目のシーズン100安打を達成した。安打出塁後はいずれも本塁に生還。攻撃の起点となり、勝利に貢献した。

 7月28日の試合中にベンチでファウルボールを右手親指に当てて以降、過去5試合は17打数2安打(打率・118)。予定していた1日の先発も回避したが、中8日で4日の同戦でマウンドに上がることが決まった。打撃では復調を予感させる2安打を放った大谷について、マドン監督は「登板間隔が空くことで生まれる悪影響もある」と説明する。打者同様、投手も試合勘の維持を優先。当日は投打同時出場が濃厚だ。

 6日からのドジャースとの交流戦3試合はDH制がなく代打待機の見込み。メジャー初の外野でのスタメン起用についてマドン監督は「ケガさせたくない。まだその時期ではない」と慎重な姿勢を見せる。チームは借金1で地区4位。ポストシーズン進出に向けて勝負をかけるタイミングは必ずある。もちろん、キーマンは大谷だ。(笹田幸嗣通信員)

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