ソフトB・アルバレス メジャー仕込みのパワーで待望の移籍1号 負傷離脱中グラシアルの代役候補大本命だ

[ 2021年8月5日 05:30 ]

エキシビションマッチ   ソフトバンク6―6巨人 ( 2021年8月4日    ペイペイD )

エキシビジョンマッチ<ソ・巨2>5回1死、左中間越え本塁打を放ったアルバレス(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクのダリエル・アルバレス外野手(32)が4日、エキシビション巨人戦に「2番左翼」で出場し、左中間へ移籍後の実戦初アーチを放った。6試合で17打数9安打、打率・529で4打点の大暴れだ。7月に独立リーグから加入した助っ人が、負傷離脱中のジュリスベル・グラシアル外野手(35)の代役として、押しも押されもせぬ本命となった。

待望の移籍後初アーチで、メジャー仕込みのパワーを見せつけた。2―5の5回1死。新加入のアルバレスはカウント0―2から内角の直球をコンパクトに振り切った。打球は低弾道で左中間テラスに突き刺さった。

 「とにかくコンタクトすることだけを考えて打席に入っている。ホームランを打つことができてとにかくうれしいよ」
 長打だけではない。5点を追う3回は2死一、三塁。外角のスライダーを逆方向にはじき返し、反撃の適時打。「タイムリーを打つことができて、いい打席が続いていると思う」と納得の表情だ。

 BC・茨城から7月21日に加入したばかりのキューバ人助っ人は、エキシビションマッチ出場6試合で17打数9安打1本塁打、4打点。驚異の打率・529で4度のマルチ安打。文句なしだ。15、16年にはメジャーのオリオールズでプレー経験がある右の大砲候補。打撃センスに首脳陣はほれ込んでいる。

 小久保ヘッドコーチは「戦力になれそうだと感じている。予想よりもはるかに上の対応をしてくれている」と目を細めた。工藤監督も「打撃は非常にいい状態なので、このまま持続してほしいな。救世主になってくれるといいね」。一方、守備では3回に左前に落ちた打球を“後逸”した。「球場や打球が、BCリーグでやってるのと、プロの打球では違うので慣れは必要」と改善を促した。

 負傷離脱中のグラシアルに代わる右の大砲として1軍定着へ限りなく前進したアルバレス。得点力不足が課題の打線の起爆剤として期待は増すばかりだ。(福井 亮太)

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