楽天・石井監督、初対外試合で若手躍動 初白星も照れ隠し?「あめ食べ過ぎちゃった」

[ 2021年2月14日 05:30 ]

練習試合   楽天8-3ロッテ ( 2021年2月13日    金武 )

<練習試合 楽・ロ>試合に勝利し選手を迎える石井GM兼監督(撮影・白鳥 佳樹)
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 「石井丸」が上々の船出だ。今キャンプ初の対外試合。楽天・石井新監督にとっては初陣だ。試合前の円陣。「頑張りましょう」。短い言葉でハッパを掛け、選手を送り出した。

 背番号「99」姿で審判に選手交代を告げるのが最大の“見せ場”だった。「見よう見まねでやりました。野球をやらないのに、グラウンドに出るのは恥ずかしいですね」と新監督としては初々しさも見せた。だが、ベンチではコーチ陣とコミュニケーションを図りつつ、指揮官として試合を追った。

 三木谷浩史オーナーも視察に訪れた御前試合。異例のGM兼任監督という肩書での初戦は、開幕1軍を争う若手でオーダーを組んだ。「今はチームの作戦をやる前の段階。ふるいにかける中で、当落線上の選手が1軍にしがみつく姿を見たかった」。同じ立場の選手たちが互いに競争心を抱きながら、アピールを願った。

 外野のレギュラー候補の辰己が2安打すれば、田中和、小郷、渡辺佳もそろって1安打1打点。正捕手を狙う石原はDHで長打2本を放ち、11安打で計8得点を挙げた。「アピールしないといけない立場。サバイバルで勝ち残るしかない。自分の力を信じて、結果を出す」と辰己。狙い通りに選手たちが躍動した。

 「まず、ベンチが西日じゃなくてよかった」と語りだした試合後の取材では石井流の冗談もちりばめた。「試合中にあめを食べ過ぎちゃった。10個ぐらい。このペースはマズい…」は初白星への照れ隠し。これから試運転を重ねて、18年9月からGMとして見守ってきた選手とともに「実戦感覚」を身につけていく。(重光 晋太郎)

 ▼楽天・石原 試合が始まって、練習とは違った緊張感があった。使いたいと思ってもらえるような結果を出したい。

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