中日・根尾が「有言実行」3安打 右へ左へ中堅へ 「立浪塾」の教えで3年目の開花目指す

[ 2021年2月14日 05:30 ]

練習試合   中日3ー0DeNA ( 2021年2月13日    北谷球場 )

<中・D>6回1死、左二塁打を放つ根尾(撮影・島崎 忠彦)
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 3年目を迎えた中日の根尾昂内野手(20)が13日、今春初対外試合となったDeNAとの練習試合(北谷)に「1番遊撃」で先発し広角に3安打を放って勝利に貢献し、開花の予感を漂わせた。

 今年初の対外試合。根尾には決め事があった。

 「1打席目に絶対にヒットを打つことがテーマだった」

 言葉通り、上茶谷の変化球を詰まりながら一、二塁間を破る右前打でリズムをつかんだ。6回1死では左腕・浜口の高め直球を左翼線に運ぶ二塁打で決勝点の起点となった。8回無死では同じ左腕の砂田の初球真っすぐを詰まりながら中前に落とした。遊撃獲りの本格参戦をアピールする広角への3安打。それでも「収穫はあったと思うが、もっと強い打球を増やしたい」と満足感はなかった。

 レジェンドの教えが実を結びつつある。今キャンプでは球団OBで通算2480安打の立浪和義臨時コーチから「投手との間合い」を最重要ポイントに、徹底指導を受ける。同コーチから「昨年と違う始動の仕方が分かりだしてきたと思う」と一定の評価を受けたが、本人は「(成果は)こんなもんじゃないと思っている」と力を込める。「ゲームでは崩されるので、そのままで終わりたくなかった」。試合後は室内練習場で特打を敢行し打撃フォームの微調整に時間を割くなど、あくなき探求を続ける。

 与田監督は「安打3本は良かったが、レギュラーを獲ろうという中で満足はしていない。僕も高いところを思っている」とさらなるアピールを求めた。正遊撃手の京田の実戦出場も間近で優先的な出場機会も残り少ない。

 「シーズン通して打ち続けるためには、もっとレベルアップしないと。立浪さんに助言を頂いているし、続けて成果を出したい」。教えを胸に、努力を重ねて潜在能力を開花させる。 (桜井 克也)

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